ジョエル・フェルドマンジョエル・フェルドマン(Joel Shalom Feldman、1949年6月14日-)は、オタワ出身[1]のカナダ人数理物理学者、数学者である。 来歴フェルドマンはトロント大学で物理学と数学を学んで1970年に学士号を取得し、1971年にハーバード大学で修士号を取得した。1974年にはアーサー・ジャフェの下でThe field theory in a finite volumeのテーマで博士号を取得した[2][3]。1974年から1975年まで、ハーバード大学で構成的場の理論を研究し、1975年から1977年までマサチューセッツ工科大学でw:C. L. E. Moore instructorを務めた。ブリティッシュコロンビア大学で1977年に助教授、1982年に准教授、1987年に教授となった。 フェルドマンは、1996年にジョン・L・シング賞、2007年にCRM・フィールズ・PIMS賞[4]、2007年にCAP・CRM賞[5]、2004年にジェフリー・ウィリアムズ賞を受賞した。1989年から1991年まではキラム・フェロー及びウッドロー・ウィルソン・フェロー、2007年にはw:Fields Instituteのフェローとなった。 フェルドマンは、Vincent Rivasseau、Konrad Osterwalder、Manfred Salmhoferらと構成的場の理論を研究し、また量子多体理論でのフェルミ流体(フェルミ面、超電導転移、フェルミ流体の明示的二次元構成等を含む)やボーズ流体の研究も行った。Horst KnorrerやEugene Trubowitzとともに、フェルドマンはリーマン面の無限種数を研究した。またGunther Uhlmannとともに逆問題の本を書いた。 フェルドマンは、1990年にカナダ王立協会フェローとなった。1990年に京都で行われた国際数学者会議では、Introduction to constructive quantum field theoryとの題で招待講演を行った。2003年にリスボンで行われた世界数理物理学大会では招待講演、1997年にブリスベンで行われた同会議ではプレナリー講演を行った。 2005年から2010年まで、Journal of Mathematical Physics誌の編集者、1999年以降はAnnales de l'Institut Henri Poincare誌の共同編集者を務めた。 主な教え子には、ゴードン・スレイドらがいる。 主な論文
出典
外部リンク
|