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ジュウイチ(学名: Hierococcyx hyperythrus)は、鳥綱カッコウ目カッコウ科ジュウイチ属に分類される鳥類。俗に十一の字を当てる[5]。別名ジヒシンチョウ(慈悲心鳥)[6]。和名、別名共にオスの鳴き声の聞きなし(「ジュウイチイ」あるいは「ジヒシン」)に由来する[5][7]。
分布
インドネシア、大韓民国、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、日本、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ロシア東部に分布[1]。
中華人民共和国北東部や日本・アムール川流域で繁殖する[4]。日本では、夏季に九州以北に飛来する(夏鳥)。
形態
全長32センチメートル前後[4]。背面は濃灰色の羽毛で覆われる。尾羽には褐色の横斑がある。胸部から腹面にかけての羽毛は赤みを帯びる。
生態
森林、日本では主に山地の広葉樹林に生息する。
食性は動物食で昆虫(主にチョウ目の幼虫)、節足動物等を食べる。
繁殖様式は卵生。日本では5-7月にオオルリ、コルリ、ルリビタキなどの巣に卵を産み、それらの親鳥に雛を育てさせ、巣立たせる(托卵)。卵は10-12日程で孵化する。
人間との関係
俳句では別名のジヒシンチョウ(慈悲心鳥)で知られ夏の季語とされている[5]。
出典
- ^ a b c BirdLife International. 2016. Hierococcyx hyperythrus. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22734038A95072673. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22734038A95072673.en. Downloaded on 04 October 2020.
- ^ a b Cuckoos, Gill, F & D Donsker (Eds). 2020. IOC World Bird List (v10.2). https://doi.org/10.14344/IOC.ML.10.2. (Downloaded 04 October 2020)
- ^ a b c 日本鳥学会「ジュウイチ」『日本鳥類目録 改訂第7版』日本鳥学会(目録編集委員会)編、日本鳥学会、2012年、106頁
- ^ a b c d e f Robert B. Payne "Rufous hawk-cuckoo Hierococcyx hyperythrus (Gould, 1856)," The Cuckoos, Oxford University Press, 2005, Pages 473 - 475.
- ^ a b c 新村出 編『広辞苑』(第六版)岩波書店、東京都千代田区一ツ橋2-5-5、2008年1月11日、1274,1314頁。ISBN 978-4-00-080121-8。
- ^ 松村明; 三省堂編修所 編「じゅういち」『大辞林 4.0』三省堂、2019年。
- ^ 小項目事典,日本大百科全書(ニッポニカ),百科事典マイペディア,世界大百科事典内言及, 改訂新版 世界大百科事典,ブリタニカ国際大百科事典. “ジュウイチ(じゅういち)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年12月31日閲覧。
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
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ウィキスピーシーズに
ジュウイチに関する情報があります。