ジャクソンカメレオン
ジャクソンカメレオン(Chamaeleo jacksonii)は、爬虫綱有鱗目カメレオン科カメレオン属に分類されるトカゲ。 形態全長16-38センチメートル[1]。全身は不均質な粒状の鱗で覆われ、特に頭部の鱗は大型[1]。後頭部を覆う皮膚の飾り(後頭葉、ローブ)がない[2][1]。背面の正中線上には棘状の鱗(クレスト)があり[2]、尾の基部まで並ぶ[1]。喉や腹面の刺状の鱗(咽頭稜、腹稜)は発達しない[1]。 成体のオスは吻端に1本と額に左右1本ずつの合わせて3本の角が生える[1]。興奮すると側頭部が青く変色する[1]。 分類
生態標高1,600-2,200メートルの山地にある森林に生息する[1]。オス同士では噛みついたり角を突き合わせて争う[2][1]。 繁殖形態は胎生。1-3月に交尾を行う[2]。1回に7-51匹の幼体を産む[1]。 分布
人間との関係外来種問題ハワイに導入されたジャクソンカメレオンは侵略的外来種として在来の生態系に壊滅的な影響を引き起こす可能性が指摘されている。胃内容物からは主に在来の昆虫が含まれており、絶滅の危機に瀕しているカタツムリも捕食していることが確認されている。本種はクマネズミやヤマヒタチオビ、ニューギニアヤリガタリクウズムシに並んで在来の陸生貝類の脅威となっている外来種として知られる[3]。 参考文献
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