ジェフ・アボット(Jeff Abbott、1963年 - )は、アメリカ合衆国のサスペンス作家。ライス大学で歴史と英語の学位を取得。テキサス州オースティン在住。初期の作品は伝統的な推理小説だったが、近年はスリラーに転向している。作品の傾向は、普通の人々が普通でない危険に巻き込まれ、闘いの末に命を取り戻すというものである。数か国で翻訳・出版されており、イギリス、オーストラリア、アイルランド、フランスでもベストセラーになっている。
概要
図書館長ジョーダン・ポティートが謎を解くシリーズの第1作で処女作『図書館の死体』はアガサ賞処女長編賞(1994年)、マカヴィティ賞新人賞(1995年)を受賞、ディリス賞にノミネートされた。シリーズ第2作『図書館の美女』はテキサス作家リーグヴァイオレット・クラウン賞にノミネート。2002年、フレンドリーなモーズリー判事が活躍する新シリーズ『さよならの接吻』でアンソニー賞ペーパーバック賞にノミネートされた[1]。シリーズ第2作『海賊岬の死体』はエドガー賞、アンソニー賞、バリー賞のそれぞれのペーパーバック部門にノミネートされた[2][3]。シリーズ第3作"Cut and Run" も同じくエドガー賞にノミネートされた[2]。2005年に上梓したシリーズものでない『パニック!』で国際スリラー作家協会賞にノミネートされ、ワインスタイン・カンパニーによる映画化が進行している。
作品リスト
シリーズ
- ジョーダン・ポティート シリーズ The Jordan Poteet mysteries
- テキサスの小さな町ミラボーで図書館長ジョーダン・ポティートが活躍する伝統的なミステリ作品。
# |
邦題 |
原題 |
刊行年 |
刊行年月 |
訳者 |
出版社
|
1 |
図書館の死体 |
Do Unto Others |
1994年 |
1997年3月 |
佐藤耕士 |
早川書房 〈ハヤカワ文庫〉
|
2 |
図書館の美女 |
The Only Good Yankee |
1995年 |
1998年2月
|
3 |
図書館の親子 |
Promises of Home |
1996年 |
1998年12月
|
4 |
図書館長の休暇 |
Distant Blood |
1996年 |
1999年12月
|
- モーズリー判事シリーズ The Whit Mosley series
- テキサス州の判事兼検死官のモーズリーが探偵のクラウディアと組んで調査に乗り出す。ポティートシリーズと比べるとよりダークでスリラー系のストーリーである。
# |
邦題 |
原題 |
刊行年 |
刊行年月 |
訳者 |
出版社
|
1 |
さよならの接吻 |
A Kiss Gone Bad |
2001年 |
2004年3月 |
吉澤康子 |
早川書房 〈ハヤカワ文庫〉
|
2 |
海賊岬の死体 |
Black Jack Point |
2002年 |
2004年7月
|
3 |
逃げる悪女 |
Cut and Run |
2003年 |
2005年1月
|
- サム・カプラ シリーズ
- CIAの優秀なエージェント、サム・カプラが罠に嵌り大切なものを全てを失ってしまう。それまでに培ったスキルで無力で何も知らない人々を守り、奪われた家族を取り戻す。
- Adrenaline (2010)
- The Last Minute (2011)
- Sam Capra's Last Chance (2012) - 短編
- Downfall (2013)
- Inside man (2014)
その他
出典
外部リンク