「ジェイコブと海の怪物」（英語原題：The Sea Beast）は、クリス・ウィリアムズ（アニメーター）（英語版）が監督した2022年のコンピューターアニメーションのアドベンチャー映画。ニール・ベンジャミン（英語版）と脚本を共同執筆し、ジェド・シュランガーと共同制作した。 [1] [2]主な声の出演として、カール・アーバン、ザリス＝エンジェル・ヘイター、ジャレッド・ハリス、マリアンヌ・ジャン＝バプティストが参加している。強大な未知の存在である海の怪物を狩るハンターの一団と、その戦いに飛び込む少女の物語である。
この映画は、2022年6月24日に米国で限定劇場公開を開始し、7月8日にNetflixで配信が開始された。批評家から好評を博している。
あらすじ
何百年もの間、海の怪物は人々に大混乱をもたらしてきた。そのため、船で海を越えて怪物を狩る「ハンター」が登場した。彼らは、スリー・ブリッジズという大国の王家によって財政的に支えられていた。
ハンターのクロウ船長率いる「イネビタブル号」は、王家が討伐を求める怪物「レッド・ブラスター」を追っていた。しかし、なかなか成功しない状況から王と王妃はハンターへの支援の打ち切りを迫る。イネビタブル号の乗組員のジェイコブは、ハンター達がレッド・ブラスターを殺すことに成功すれば、ハンターへの支援を続けるよう提案する。
イネビタブル号の出港後、乗組員はメイジー・ブランブルという孤児の少女が、積荷に隠れて乗船していたことに気づく。彼女は亡くなった両親に触発され、狩りに加わろうとしていた。
レッド・ブラスターとの戦いによってジェイコブとメイジーは船から離れ、無人島にたどり着く。メイジーはそこで、怪物は人間に誤解されている部分があると気づき始めるが、ジェイコブはそれを否定する。二人が王国のあるスリー・ブリッジズへ戻る道を探す一方で、ジェイコブが死んだと考えたクロウ船長は、レッド・ブラスターへの復讐に取り憑かれ始めていた。
声優
※最初に表記している人名は英語版。
ジェイコブ・ホランド：カール・アーバン、日本語吹替 - 武内駿輔[3]
- 海の怪物ハンターとして知られる、イネビタブル号の乗組員。
メイジー・ブランブル：ザリス＝エンジェル・ヘイター、日本語吹替 - 境葵乃[3]
- ジェイコブと共に無人島にたどり着いた孤児の少女。両親は海の怪物ハンターだった。
ジェームズ・クロウ船長：ジャレッド・ハリス、日本語吹替 - 木村雅史[3]
- 有名な狩猟船の船長であり、ジェイコブの父のような存在。
サラ・シャープ：マリアンヌ・ジャン＝バプティスト、日本語吹替 - 滝沢ロコ
国王：ジム・カーター、日本語吹替 - 石住昭彦
女王：ドゥーン・マッキチャン、日本語吹替 - 日野由利加
エリック・ホーナゴールド提督：ダン・スティーブンス
グウェン・バタービー：キャシー・バーク
制作
2018年11月5日、 Netflixは、クリス・ウィリアムズがアニメーション映画「Jacob and the Sea Beast」の脚本と、監督を担当することを発表した。 [1] 2020年11月7日、映画のタイトルは「The Sea Beast」に変更された。 [4]
アニメーションは、バンクーバーのソニー・ピクチャーズ・イメージワークスによって提供された。 [5]
マーク・マンシーナが映画のスコアを作曲した。 [6] [7]マンシーナはまた、ニール・ベンジャミンとローレンス・オキーフによるシーシャンティ「キャプテン・クロウ」と呼ばれるオリジナル曲を制作した。
公開
2022年3月、Netflixは2022年7月8日の初演日を発表した。[8]この映画は、Netflix公開前の、2022年6月24日に、一部のAMC 、 Cinemark 、 Regal 、 CineplexEntertainmentなどの劇場で公開された。 [9] [10]
単週の視聴時間がNetflixではアニメーション映画として最高の6811万時間を記録した[11]。
評価
レビューアグリゲーターのウェブサイトRottenTomatoesでは、98人のレビューの94％が肯定的で、平均評価は7.6/10である。 ウェブサイトでは「キャラクターと同じくらい大胆なオリジナルのアニメ化された物語であり、この映画は観客を価値のある航海へと連れ出すものだ」と述べている[12]。Metacriticでは、20人による平均スコアは100点満点中74点であり、好意的なレビューを示している[13]。
参考文献
- ^ a b Lang, Brent (November 5, 2018). “Netflix Backs ‘Jacob and the Sea Beast’ From ‘Big Hero 6’ Director Chris Williams (EXCLUSIVE)”. Variety. オリジナルのNovember 5, 2018時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20181105172101/https://variety.com/2018/film/news/netflix-moana-chris-williams-1203019603/ August 20, 2020閲覧。
- ^ Amidi (March 30, 2022). “Netflix Debuts First Trailer For ‘The Sea Beast’”. Cartoon Brew. March 31, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。March 30, 2022閲覧。
- ^ a b c “『ジェイコブと海の怪物』感想（ネタバレ）”. シネマンドレイク (2022年7月12日). 2022年8月6日閲覧。
- ^ “The Sea Beast”. Netflix (November 7, 2020). October 5, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。December 14, 2020閲覧。
- ^ “The Sea Beast”. Sony Pictures Imageworks. June 8, 2022閲覧。
- ^ “Mark Mancina Scoring Chris Williams’ Netflix Animated Film ‘The Sea Beast’”. Film Music Reporter. (November 24, 2021). オリジナルのNovember 25, 2021時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20211125095953/http://filmmusicreporter.com/2021/11/24/mark-mancina-scoring-chris-williams-netflix-animated-film-the-sea-beast/ November 24, 2021閲覧。
- ^ Busch (March 30, 2022). “The Sea Beast Trailer: True Adventure Begins In The Latest Netflix Animated Film”. Slash Film. March 31, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。March 30, 2022閲覧。
- ^ “Netflix’s ‘The Sea Beast’ Rises from the Depths with Teaser, Cast & Date Reveal”. Animation Magazine (March 30, 2022). March 31, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。March 30, 2022閲覧。
- ^ Konrad (June 7, 2022). “The Sea Beast Trailer & Poster Debut On Netflix Geeked Week”. Bleeding Cool. June 7, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。June 7, 2022閲覧。
- ^ Felperin (June 22, 2022). “The Sea Beast review – feisty stowaway hunts monsters in lavish fantasy epic”. The Guardian. June 26, 2022閲覧。
- ^ “7月11日の週のTOP10:「ジェイコブと海の怪物」が新記録樹立、「ストレンジャー・シングス 未知の世界 4」は無敵”. About Netflix (2022年7月20日). 2022年8月6日閲覧。
- ^ "The Sea Beast". Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年7月9日閲覧。
- ^ "The Sea Beast". Metacritic. Red Ventures. July 7, 2022閲覧。
外部リンク
