シータテハ
シータテハ(C立翅、学名:Polygonia c-album)は、チョウ目タテハチョウ科に分類されるチョウの一種。キタテハによく似たタテハチョウで、ヨーロッパからアジアにかけて広く分布する。 成虫の特徴成虫の前翅長は2.5cm-3cmほどで、翅の表は黄色の地に黒い斑点と褐色の縁取り、翅の裏は枯葉や樹皮に似た褐色の模様になっている。また、後翅の裏にC字型の模様があり、和名のみならず英名"Comma"、ドイツ語"C-Falter"など各言語でこのC字模様に由来する名前がつけられている。
外見はキタテハによく似ているが、シータテハは翅の縁の切れ込みが深くくっきりしていて、凹凸の先が円い。また、後翅の表にある黒斑に水色の点を含まない。夏型より秋型のほうが切れ込みが深く移動性が強い。 日本では北海道、本州、四国、九州に分布するが、西日本での分布は不連続でやや標高の高い山地に限られ、北方系の種として位置づけられる。いっぽう日本以外ではアジアからヨーロッパまで広く分布しており、ヨーロッパではなじみ深いチョウの一つとされている。また、北アメリカにも近縁種がいる。 食草・生活史成虫は春から秋にかけて見られ、年に2回-3回ほど発生する。冬は成虫で越冬する。 幼虫はアサ科のホップ、エノキ、ニレ科のハルニレ、アキニレなどを食草とする。 関連項目参考文献
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