シーズ・ソー・アンユージュアル
『シーズ・ソー・アンユージュアル』(She's So Unusual)は、アメリカ合衆国の歌手、シンディ・ローパーが1983年に発表した初のスタジオ・アルバム。日本初回盤のタイトルは『N.Y.ダンステリア』だったが[7]、後に原題の片仮名表記に変更された。2000年には、SACD版がSony Musicから発売された。 背景シンディ・ローパーはソロ・デビュー前の1980年にブルー・エンジェルというバンドでメジャー・デビューを果たしていたが、ローパーの破産が引き金となってバンドは解散し、その後クラブやレストランで歌うようになる[13]。そして、1983年に当時のボーイフレンドであったデヴィッド・ウルフにより、ローパーはポートレイト・レコードとの契約を得た[13]。 ザ・フーターズのエリック・バジリアンとロブ・ハイマンが、レコーディングの主要メンバーとして参加した。収録曲のうち「ホエン・ユー・ワー・マイン」を除く9曲は、バジリアンとハイマンがシンディ・ローパー、リック・チャートフと共にアレンジを手掛けており、「ホエン・ユー・ワー・マイン」はローパー、チャートフ、それに共同プロデューサーのウィリアム・ウィットマンによってアレンジされた[1]。 「ホエン・ユー・ワー・マイン」は、プリンスがアルバム『ダーティ・マインド』(1980年)で発表した曲のカヴァー。 反響本作からの先行シングル「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」は、1983年にアメリカのBillboard Hot 100で2位に達した[4]。そして、本作はBillboard 200では4位に達し[4]、1984年3月にRIAAによってゴールドディスクに認定されて、1997年2月には6×プラチナに認定されている[14]。また、シングル・カットされた「タイム・アフター・タイム」は1984年にBillboard Hot 100と『ビルボード』のアダルト・コンテンポラリー・チャートの両方で1位を獲得し、その後「シー・バップ」は全米3位、「オール・スルー・ザ・ナイト」は全米5位、「マネー・チェンジズ・エヴリシング」は全米27位を記録した[4]。 カナダのRPMアルバム・チャートでは、6月9日付のチャートで映画『フットルース』のサウンドトラック・アルバムを蹴落として1位を獲得した[2]。ニュージーランドのアルバム・チャートでは1984年5月6日に初登場して、1985年2月には3週連続で3位を記録し、56週連続でトップ50入りした[3]。日本のオリコンLPチャートでは5位に達し、64週チャート圏内に登場するロング・ヒットとなった[7]。 評価グラミー賞では、本作が最優秀アルバム賞と最優秀アルバム・パッケージ賞にノミネートされ、最終的には最優秀アルバム・パッケージ賞を受賞した[15]。 『ローリング・ストーン』誌が選出した「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」と「オールタイム・ベスト・デビュー・アルバム100」において、それぞれ184位[16]と63位[17]にランクイン。 収録曲
参加ミュージシャンアディショナル・ミュージシャン
脚注
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