シンガーズ・アンリミテッド
ザ・シンガーズ・アンリミテッド(The Singers Unlimited)は、アメリカのシカゴで結成された4人組のジャズ・コーラス・グループ。1970年代に活躍し、多重録音の技術を用いた美しいアカペラ・コーラスで人気を博した。 略歴ジーン・ピュアリングは、ハイ・ローズという男性コーラス・グループを率いて活動していたが、1964年に解散。そして、ドン・シェルトン、レン・ドレスラー、紅一点のボニー・ハーマンを加えて、1967年にザ・シンガーズ・アンリミテッドを結成。オスカー・ピーターソンの薦めによりドイツのMPSレーベルと契約し、1971年にアルバム『ア・カペラ』でデビューを果たす。ピーターソンとは1973年のアルバム『イン・チューン』で共演している。1981年までの間に15枚のアルバムを残すが、とりわけ『ア・カペラ』(1971年)と『クリスマス』(1972年)の人気が高い。 特徴ザ・シンガーズ・アンリミテッドは当初、アメリカにおけるコマーシャル媒体製作のために結成されたグループが発展したものである。人前でのライブ演奏を想定せず、それぞれのパートを重ね録りする、1人が複数パートを歌い4声を越えるハーモニーを作るなど、多重録音の技術を前提としたハーモニーを構築している。 メンバーとパート
選曲「エイプリル・イン・パリス」「時の過ぎゆくまま」「ラウンド・ミッドナイト」「クライ・ミー・ア・リヴァー」といったジャズ・スタンダードが中心だが、『ア・カペラ』や『ア・カペラ2』では、ビートルズの曲も取り上げている。 1972年に発表された『クリスマス』は、本国アメリカではもちろん日本でもヒットし、クリスマスシーズンには様々な場所で耳にすることができる。 ディスコグラフィアルバム
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