シルバヌス・オリンピオ

シルバヌス・オリンピオ。1961年5月21日

シルバヌス・エピファニオ・オリンピオSylvanus Epiphanio Olympio, 1902年9月 - 1963年1月13日)は、トーゴ政治家初代大統領(在任1960年-1963年)。

経歴

オリンピオは1902年ロメで生まれ、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで経済を学び、1926年卒業するとユニリーバへと入社した。

トーゴ南部のエウェ族を基盤として政治活動をスタートし、「トーゴ統一委員会 (CUT) 」を結成して反フランス運動を展開した。

トーゴがフランス領であった1958年、自治政府首相に就任。1960年4月27日の独立後は初代大統領となり、国家元首である大統領と行政府長官たる首相を兼任することで、実権を掌握した。

オリンピオはテオフィレ・マリー内相の下で反対派弾圧を強化した。しかし、ガーナとの対立から国境閉鎖を実施し、経済混乱を招くなど、政権への不満は高まった。

1963年1月13日、後に大統領として独裁政権を敷くこととなるニャシンベ・エヤデマ軍曹が参加する軍事クーデターで殺害され、大統領職はオリンピオのライバルであったニコラ・グルニツキー氏に引き継がれた。

現与党トーゴ人民連合政権に対抗する有力者、ジルクリスト・オリンピオは、シルバヌス・オリンピオの息子である。

関連項目

公職
先代
(建国)
トーゴの旗 トーゴ共和国大統領
初代:1960 - 1963
次代
エマヌエル・ボジョレー (en
(反乱委員会議長)
先代
ニコラ・グルニツキー
(自治政府首相)
トーゴの旗 トーゴ共和国首相
1960年4月27日まで自治政府首相
初代:1958 - 1961
次代
ジョセフ・コクー・コフィゴー (en
(1961年から1991年まで廃止)