シュガーベイブス
シュガーベイブス(Sugababes)はイギリス出身の3人組女性歌手グループ。 21世紀最も成功している女性グループと言われている。1998年に結成されて以来12枚のシングルを発売しそのうちの6枚はUKチャート1位を獲得。アルバムもこれまでに6枚リリースしている。2003年にブリット・アワードベスト・ダンス・アクト賞を受賞(これまでに4回ノミネートされている)。UK以外にもヨーロッパ全土はもちろんのこと、アジアでも人気があり、アイルランド、ポーランド、デンマーク、オーストリアとニュージーランドでチャート1位を記録している。 メンバー現在過去来歴結成ブキャナンとブエナは8歳のころから親友で1998年、13歳のときにパーティー会場でドナーフと出会う。そこで後のマネージャーのロン・トムと出会った。活動はマネージャーなしでブエナとドナーフの2人で始まり、デビューアルバム『One Touch』を製作中、もう1人メンバーがいればもっと効率よく製作できるのではという提案をうけブキャナンをグループに加えた。 グループ名の「シュガーベイブス (Sugababes)」はブキャナンの学生時代のニックネームである「シュガーベイビー (Sugar Baby)」からきている。レコーディング中はグループは「ザ・シュガーベイビーズ (The Sugababies)」として親しまれていた。メンバーが14歳の頃にはロンドン・レコードとレコード契約を結びグループ名を現在の「シュガーベイブス (Sugababes)」とする(すでに「Sugababies」というグループが存在していたので変えたのではないかという情報もある)。 One Touchデビュー・シングルの「Overload」はUKチャート・トップ10に入り、ブリット・アワードのベスト・シングル賞にノミネートされた。またドイツでは3位、ニュージーランドでは2位を記録した。このアルバム『One Touch』に収録されているほとんどの曲はメンバー自身で作詞し、オール・セインツのプロデューサーであるキャメロン・マックベイの助けもかりた。 同アルバムに収録されている「New Year」、「Run for Cover」と「Soul Sound」もUKチャートトップ40を記録している。日本でプロモーション活動中、ドナーフはファッションに興味があったので、そのキャリアに進むことを決意しグループを脱退。後に、メンバーとの不仲説があったのではと言われた。 ドナーフの代わりにアトミック・キトゥンのメンバーであったハイディ・レンジが2001年に加入。シングルの売り上げはよかったものの、アルバムはUKで26位、ドイツで7位とふるわず、ロンドン・レコードと解約することになる。 Angels with Dirty Facesレンジ加入後、新しいレコード会社を探し、アイランド・レコードと契約を結ぶ。新しいレーベルのもと、「Freak Like Me」をリチャード・エックス(リバティ・エックスと共にシングルをリリースしたことがあるプロデューサー)と共に製作。この曲で初めてUKチャート1位を記録する。 次のシングル「Round Round」も同チャート1位を記録し、アイルランド、オランダ、ニュージーランドでは最高2位をマークした。また、オーストラリアでは35000枚を売り上げ13位にランクインした。 2枚目のアルバム『Angels with Dirty Faces』はUKチャート2位を記録し、ヨーロッパだけでも100万枚を売り上げた。次のシングルは「Stronger」と「Angels with Dirty Faces」のダブルAサイドとしてリリース。母国でトップ10にランクインし、映画パワーパフガールズのテーマソングとして使用された。 4枚目のシングル「Shape」は2003年の始めにUKチャートで最高11位、オランダとアイルランドでは10位をマークした。 以上の活躍より、同年のブリット・アワードのベスト・ダンス・アクト賞にノミネートされ見事受賞した。この成功により、この後のシングル「Party in the Club」はITVのドラマ『Girls In Love』のテーマ曲に選ばれた。 Three3枚目のアルバム『Three』は2003年の暮にリリースされ、UKアルバムチャート3位を記録し、同アルバムからのシングル「Hole in the Head」は3度目の同チャート1位を記録。またデンマークでも初めて1位を記録した。アイルランド、オランダ、ノルウェーでも2位を記録し、ビルボードチャートでも 96位、そしてアメリカ・Hot Dance Music/Club Playチャートで1位を記録した。 このアルバムから2枚目のシングル「Too Lost in You」は映画、ラブ・アクチュアリーにも使われ、UK、ドイツ、オランダ、ノルウェー、中国、台湾でトップ10を記録する大ヒットとなった。3枚目の「In the Middle」は2004年にリリースされ、UKチャート8位、4枚目のバラード調の「Caught in a Moment」もUKチャート8位を記録した。 2004年にコールドプレイ、ダイド、ロビー・ウィリアムズなど多数の著名アーティストと共に2004年版のバンド・エイドを結成し「Do They Know It's Christmas?」を12月にリリース。1週目で20万枚を売り上げUKチャート1位を記録した。売上金のすべてがスーダンのダルフールの飢饉へと贈られた。 4枚目のアルバムを制作中、メンバーのブエナが付き合っていた男性との間に子供ができたと発表し、2005年3月に娘を無事出産。 この後にLIVE 8にも初めて参加した。 Taller in More Ways2005年10月2日にシングル「Push the Button」が4回目のUKチャート1位、そして初めてのアイルランドチャート1位を記録。同曲は30万枚を売り上げブリット・アワードにもノミネートされた。また、オーストリア、ニュージーランドでも1位を記録し、オーストラリアでは10万枚を売り上げ3位、アメリカではダンスチャートで大ヒットした。 同年10月16日、4枚目のアルバム『Taller in More Ways』が彼女たちにとって初めてアルバムチャート1位を獲得し、この日も未だにシングルは1位をキープしていたため、同じ日にシングル、アルバム、エアプレイ、そしてダウンロードチャートの4つのチャートで1位を記録した。 同年12月21日、ブエナがグループから脱退したと報じられる。オフィシャルサイトによると、この決定はブエナの個人的な理由によるものであり、いまでもメンバーのブキャナンとレンジとはお互い親友であると発表している。彼女の脱退により、「活動を続けるために新しくメンバーを加える必要がある」とブキャナンは語った。 そして、アメリ・ベラバが12月の終りにグループに加わった。 2006年の始めに新しいシュガーベイブスとしての初めてのシングル「Red Dress」をリリース。UKチャートで4位を記録した。メンバーの変更によりアルバムに収録した全曲を作りなおし、2006年に『Taller in More Ways』を再リリース。UKチャート18位に、またヨーロッパでは100万枚を売り上げた。 2006年4月にはポーランドのESKAミュージック・アワードでベスト・ワールド・グループを受賞した。 このアルバムから最後のシングル「Follow Me Home」は6月にUKのみでリリースされ、同チャート32位におわり、グループとして一番低い結果となった。 Overloaded: The Singles Collection2006年の中盤からは5枚目のアルバムでベスト盤『Overloaded: The Singles Collection』に収録する新曲「Easy」の製作にとりかかる。UKシングルチャートでは8位にランクインした。ベストアルバムは2006年11月13日に発売され、アルバムチャート3位を記録した。 2006年の終わりには2007年のBBC主催のチャリティ番組に向けた曲をガールズ・アラウドと共に制作すると発表。曲はエアロスミスの代表曲でもある「ウォーク・ディス・ウェイ」であった。シングルは2007年3月12日に発売され、ベラバ加入以来初のUKチャート1位を獲得、グループとしては5度目となった。 ベスト盤がリリースされて約1年後の2007年10月8日にはUKアルバムチャート43位に戻ってきた。 Changeベスト盤リリース後、ツアー活動を成功させ、新しいアルバムの制作に取り掛かった。2007年10月14日に発売されたアルバム『Change』はアルバムチャート1位を記録した。 シングル「アバウト・ユー・ナウ (About You Know)」はUKダウンロードチャートで1位を獲得し、4週間連続でチャート1位にとどまり、ドイツでは8位が最高位であった。また、2008年のブリット・アワードベストシングル部門にノミネートされた。「アバウト・ユー・ナウ」は、2009年2月にミランダ・コスグローヴによってカバーされた。 次のシングル「Change」は2007年12月17日にリリースされ、UKチャートで最高13位。このとき「アバウト・ユー・ナウ」はまだ同チャート12位であった。 また、シュガーベイブスはアニー・レノックスと共に「Sing」という曲を製作し、彼女の4枚目のアルバム『Songs of Mass Destruction』に同曲は収録されている。同曲はHIV/AIDS感染者の人を励ます歌である、とレノックスは自身のホームページで公表している。 12月10日には「My Love Is Pink」がネット上で発売された。 『Change』から3枚目のシングル「Denial」は2008年3月17日に発売され同チャート15位を記録した。 Catfights and Spotlights2008年10月20日にリリースされた6枚目のオリジナル・アルバム。アメリが加入後2枚目のアルバム。 リード・シングルの「Girls」がUKチャート3位を記録した。この曲はドラッグストアのブーツのCMに起用されてヒットしていたアーニー・ケイドーの「Here Comes The Girls」をサンプリングしたものだった[1]。 セカンド・シングル「No Can Do」はUKチャート23位を記録しセカンドシングルはあまり振るわなかった。 Sweet 72009年11月23日リリースの7枚目のオリジナル・アルバム。 リード・シングルは「Get Sexy」で今までのシュガーベイブスにはないセクシーな曲になっていて、また新たなシュガーベイブスが誕生した。同曲はUKチャート2位を記録。しかしその直後にキーシャ・ブキャナンがグループからの脱退を表明し、ソロ活動をする意向を固めた。実際の理由はベラバがブキャナンから受けた精神的苦痛を理由にグループから決別することを決めていたが、ブキャナンが脱退したことでベラバはシュガーベイブスに復帰したと言われている。ブキャナンは自身のブログで「自分の意向でシュガーベイブスを脱退したわけではない。」と言っている。これでシュガーベイブスからはデビュー当時からのオリジナル・メンバーがいなくなってしまった。 セカンド・シングルの「About A Girl」(UKチャート8位)からは新メンバーとしてジェイド・イーウェンが加入している。 今回の作品はプロデューサー陣がレッド・ワン、スターゲート、ニーヨ、ライアン・テッダーといった豪華な顔ぶれになっていて、ロンドンがけでなくロサンゼルスとニューヨークでもレコーディングを行っていて、アメリカを意識した作品になっている。ゲストにはレゲエ・アーティスト、ショーン・キングストンが参加している。 タブロイド紙常に地元のタブロイド紙の標的となっている。特に、メンバーの間でケンカが多いのでは、といったような不仲説を理由もなく報じられることが度々ある。また、テイク・ザットの再結成ツアーに同行した際、メンバーのなかでゲイリー・バーロウだけは尊敬できないと発言した。 2007年4月にはメンバーのベラバが18歳の女性にバーで暴力をふるったとして留置場に送られた。 ディスコグラフィーアルバム
ナンバー1シングル
ツアー
脚注
外部リンク |