19世紀初頭のフランスの小説家・政治家シャトーブリアン子爵(vicomte de Chateaubriand)がフランスの駐英大使としてロンドン在任中だった1822年に、大使館付の料理人だったモンミレイユがある肉料理のレシピを考案し、これを気に入ったシャトーブリアンが大使館の晩餐会で好んで饗したことから「シャトーブリアン」という名称が広まった。当初この名称はモンミレイユのレシピ(フィレ肉を2枚のサーロインで挟んで焼いたのち[1]、サーロインを除いてフィレ肉のみをベアルネーズソースで振舞う)そのものを指していたが、1870年代に用語が英語に持ち込まれた際、料理から転じて肉の部位を指すよう意味付けが変化した[2][3]。