シマネコザメ(縞猫鮫)Heterodontus zebra (Zebra bullhead shark) は、ネコザメ目ネコザメ科に属するサメ。
分布・生息域
西太平洋、日本から朝鮮半島、中国、東南アジアまでの温暖な沿岸海域に分布する。水深50mより浅い場所で見られる[2]。日本では和歌山以南に分布するが、比較的珍しい。
北西オーストラリアの個体群は卵殻や頭部の色彩といった形態的特徴、遺伝的特徴からシマネコザメと区別され、Heterodontus marshallaeという別種と判明している[3]。
形態
全長125cm[4]。2本の背鰭前棘、臀鰭をもつ。体表面には独特な縞模様があり、白色地に22-36の暗色横帯が入ることで他のネコザメ類と区別できる。眼上隆起はあまり顕著でない。幼魚では背鰭は高いが、成魚では低くなる。尾鰭は上葉、下葉ともやや長く伸びる。
生態
分布域では普通に見られる底生性のサメだが、生態に関する情報は極めて乏しい。
卵生。少なくとも15cmで孵化する[2]。雄の成熟サイズは64-84cm[2]。
人との関わり
水産上重要でなく、混獲される程度。
数は少ないが、水族館や博物館などで飼育、展示される。
参考文献
- ^ Barratt, P. & Cavanagh, R.D. 2003. Heterodontus zebra. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4. <www.iucnredlist.org>. Downloaded on 24 November 2010.
- ^ a b c Leonard J. V. Compagno (2002) "Sharks of the world: An annotated and illustrated catalogue of shark species known to date" Volume 2, Food and Agriculture Organization of the United States
- ^ Heterodontus marshallae
- ^ Heterodontus zebra Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2010.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version (09/2010).
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