ザムトゲマインデ・リーベナウ

紋章 地図
(郡の位置)
基本情報
連邦州: ニーダーザクセン州
郡: ニーンブルク/ヴェーザー郡
緯度経度: 北緯52度36分 東経09度06分 / 北緯52.600度 東経9.100度 / 52.600; 9.100
面積: 71.96 km²
自治体コード: 03 2 56 5405
郡内の位置

ザムトゲマインデ・リーベナウ (Samtgemeinde Liebenau) は、ドイツ連邦共和国ニーダーザクセン州ニーンブルク/ヴェーザー郡にかつて存在したザムトゲマインデ(集合自治体)である。ザムトゲマインデ・リーベナウは、ザムトゲマインデ・マルクローエおよびシュタイアーベルクとともに目的連合「ヴェーザー左岸」を形成していた。2021年11月1日にザムトゲマインデ・マルクローエと統合されてザムトゲマインデ・ヴェーザー=アウエが成立して、本ザムトゲマインデは廃止された。

地理

位置

ザムトゲマインデ・リーベナウは、ヴェーザー川の中流(郡庁所在地のニーンブルク/ヴェーザーとは約15kmの距離にある)と氷河時代に形成されたニーンブルク=メッペナー・ゲースト(ゲーストとは氷河谷に砂が堆積した地形)との間に広がっていた。

地質学

地形上の特徴は、氷河時代に形成された「ビンナー・シュルフト」(ビンネン峡谷)に見ることができる。約60万年前、スカンジナビア山地から巨大な氷河が南に押し出されてきた。土地は 300mから 400mの厚さの氷層で覆われた。氷塊は巨大な岩、土砂、崩れ石の塊を巻き込んでいった。やがて暖かくなり氷が溶けると岩は水底へ沈んだ。こうしてニーンブルク=メッペナー・ゲーストが形成された。溶けて流れる水が周囲のゲーストに深い谷を刻んだ。ビンネン峡谷はこうして形成されたのである。

自治体の構成

このザムトゲマインデを構成する町村は、ビンネンリーベナウペンニヒゼールである。面積は 71.96km2であった。人口密度は約90人/km2と比較的少ない。

歴史

ザムトゲマインデ・リーベナウは、1967年7月1日に、ビンネン、ビューレン、グリッセン、ヘスターベルク、リーベナウ、ペンニヒゼールの 6町村で発足した。ニーンブルク/ヴェーザー地域の町村再編により、1974年に、ビンネン、ビューレン、グリッセンはビンネンに、ペンニヒゼールとヘスターベルクはペンニヒゼールに、それぞれ統合された。統合後のビンネン、ペンニヒゼール、リーベナウの 3町村で新たにザムトゲマインデ・リーベナウが改めて形成された。2021年11月1日にザムトゲマインデ・マルクローエと統合されてザムトゲマインデ・ヴェーザー=アウエが成立して、本ザムトゲマインデは廃止された[1]

文化と見所

濃密な針葉樹広葉樹の森には、標識のある遊歩道が設けられており、魅力的な環境の中で様々な体験ができる。

観光という点からは、ザムトゲマインデ・リーベナウはサイクリング・ツアー客が最も興味を持つ場所の一つである。ドイツ全土で有名なヴェーザー自転車道の別ルートが、このザムトゲマインデ内を通っている。標識が整備された自転車道は高く評価されており、特にリーベナウの森林地区「アム・ジュンデルン」、ビンネン峡谷、マインシェのフックスベルクヒュッテ付近である。フックスベルクヒュッテから数百m離れたボルステラー湿地の眺めも楽しい。

名物料理

リーベナウアー・シュパーゲルは、この地域の畑でとれたアスパラガスによる様々なバリエーションを持つ食品である。

経済と社会資本

様々な中規模企業の他、合成樹脂およびセメント産業がザムトゲマインデ・リーベナウの経済的重点をなしていた。

リーベナウには多くの手工業者がある。この町の長い手工業の伝統は広く知られている。

交通

旧ザムトゲマインデ・リーベナウへは州道351号線経由でアクセスする。

公共施設

旧ザムトゲマインデ・リーベナウの地域内には、屋内プールや様々なスポーツ施設、レクリエーション施設がある。また、青年の家もある。

出典

  1. ^ “Verordnung über den Zusammenschluss der Samtgemeinden Liebenau und Marklohe, Landkreis Nienburg/Weser vom 17. Dezember 2020”, Nds. GVBl (Nr. 47): p. 502, (2020)