サン=ルイ=デュ=ア!・ア!
サン=ルイ=デュ=ア!・ア!(仏: Saint-Louis-du-Ha! Ha!)はカナダのセントローレンス川の南河岸付近にある、ケベック州のテミスクアタ郡(Témiscouata Regional County Municipality)に位置する教会区自治体である。この町はトランスカナダハイウェイのルート185に沿って、リビエール=デュ=ルーの南東、カバノの西に位置し、ニューブランズウィック州のエドモンストンに向かうルート185のほぼ中間地点にある。サン=ルイ=デュ=ア!・ア!の人口は2011年の時点で1,318人であり[2]、おもな産業は農業である。 サン=ルイ=デュ=ア!・ア!の標語は「労働のなかでの団結」(Solidaire dans le labeur)であり、2015年6月現在の自治体の長はSonia Larrivéeである。 地名に感嘆符を2個含む町はサン=ルイ=デュ=ア!・ア!のみである[4]。感嘆符を含む地名としては、ほかにケベック州の類似の地名と、イングランドの村であるウェストワード・ホー!(Westward Ho!)が知られている。 歴史サン=ルイ=デュ=ア!・ア!は1860年にカトリック伝導の拠点として設置され、1873年に教区として成立した。1874年には教会区自治体の地位を与えられ、名前が付けられた。1875年には郵便局が設置された[3][5]。 地名の由来サン=ルイ=デュ=ア!・ア!という地名はフランス語でおおまかに、人名を表す"Saint-Louis"(聖ルイ)、前置詞deと冠詞leの短縮形である"du"(英語の"of the"、"from the"にあたる)、そして一般名詞である"ha! ha!"の3つの部分に分けられ、直訳すると「行き詰まりの聖ルイ」となる。 "Ha! Ha!"の由来、なぜ感嘆符がつくのかケベック地名委員会によると、"haha"という言葉は付近のテミスクアタ湖のことを指している。"haha"は古いフランス語で「行き詰まり」を意味する。この町の付近の川は予期せぬ障害物、すなわちテミスクアタ湖によって流れが遮られていた。18世紀から19世紀のカヌー乗りはこの障害に突き当たった際は、カヌーを川から出した上80kmも迂回しなければならなかったため、町にこのような名前が付けられたという。しかしながら、この説明はなぜ"haha"という単語に感嘆符が2つも付いているのかを説明してはいない[3][4]。 ただ、"haha"という単語に感嘆符を付ける事例は地名以外にも見受けられる。芝地を庭の外側に向かって下向きに傾斜させ、さらにそこから垂直の段差となるように壁を作り外縁を囲む技法のこともまた"haha"もしくは"ha-ha"と呼ばれる(これは景観を保護しつつ放牧した家畜が庭園の中に入らないようにするためのものである。ハハァを参照のこと)。この"haha"の語源として、フランスにおいてはルイ・ド・フランスがムードン城の庭園に設置されたこれらの仕掛けに気づかずに縁まで来てしまい、驚いて「ああ! ああ!」と笑いながら叫んだことに由来すると説明されている[6]。ホレス・ウォルポールは随筆On Modern Gardening (1770)にて同様の説明をしているが、驚いたのは一般人であるとしている。いずれにせよ、"haha"という単語は感動詞が名詞化したものであると解されており、しばしば"ha! ha!"と表記された[7]。 "Saint-Louis"の由来Louisという名前の起源には諸説ある。この地区の最初の入植者のひとりであるルイ侯爵Louis Marquis、リビエール・デュ・ルーの司祭だったルイ=アントワーヌ・プルー Louis-Antoine Proulx、もしくは ルイ=ニコラ・ベルニエ僧院長Louis-Nicolas Bernierのことを指している可能性がある[3] 。 観光サン=ルイ=デュ=ア!・ア!は保養地として観光客を受け入れている。町の中心部から5km離れた場所には天文台がある[3]。 ケベックにある類似の地名
関連項目
参照
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