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サラサハタ(学名:Chromileptes altivelis)とは、スズキ目ハタ科に分類されるハタの一種。西太平洋に分布する。「老鼠斑(ロウシューバーン=ネズミハタ)」とも呼ばれている。
分類
1828年にフランスの動物学者であるアシル・ヴァランシエンヌによってSerranus altivelisとして記載され、タイプ産地はジャワ島とされた。
1839年、イギリスの博物学者であるウィリアム・ジョン・スウェインソンは本種を独自の属に分類した[2]。遺伝子解析によると本種はアカハタ属に含まれる[3]。
分布
東シナ海・南シナ海からインド洋にかけての熱帯海域に広く分布する[4]。礁湖や岩礁に生息し、水深2 - 40mの波の穏やかな場所を好む[5]。
2012年、南フロリダ沖で1個体が漁獲された[6]。
形態
体長は60cmほどで、最大70cm[5]。体高が高く、吻が突出する。口蓋骨に歯がある。体型は楕円形で側扁する。体色は淡褐色で、体やひれ全体に暗褐色の斑点が散在する。幼魚は白く、黒斑は丸い[5]。背鰭は10棘17-19軟条で、臀鰭は3棘10軟条[4]。
生態
縄張りを持ち、魚や甲殻類を待ち伏せて食べる[5]。雌性先熟の雌雄同体である。
人との関わり
稚魚は観賞魚として高価で取引され、成魚は食用魚となる[5]。水族館で飼育されるが、成長は非常に遅い。
参考文献
- ^ Sadovy, Y.; Chan, T.T.; Choat, J.H.; Liu, M. (2018). “Cromileptes altivelis”. IUCN Red List of Threatened Species 2018: e.T39774A100458943. doi:10.2305/IUCN.UK.2018-2.RLTS.T39774A100458943.en. https://www.iucnredlist.org/species/39774/100458943 24 January 2024閲覧。.
- ^ Swainson W. (1839). On the natural history and classification of fishes, amphibians, & reptiles, or monocardian animals. 2. Spottiswoode & Co., London. https://www.biodiversitylibrary.org/page/40723234#page/456/mode/1up
- ^ Schoelinck, Charlotte; Hinsinger, Damien D.; Dettaï, Agnès; Cruaud, Corinne; Justine, Jean-Lou (2014). “A phylogenetic re-analysis of groupers with applications for ciguatera fish poisoning”. PLOS ONE 9 (8): e98198. Bibcode: 2014PLoSO...998198S. doi:10.1371/journal.pone.0098198. ISSN 1932-6203. PMC 4122351. PMID 25093850. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4122351/.
- ^ a b 多紀保彦、河野博、坂本一男、細谷和海『新訂 原色魚類大圖鑑 圖鑑編』北隆館、2005年12月15日、468頁。ISBN 4-8326-0820-7。
- ^ a b c d e Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2024). "Chromileptes altivelis" in FishBase. January 2024 version.
- ^ Wadlow, K. (9 January 2013). “Is The Humpback Grouper The Latest Invasive Fish For The Florida Keys?”. Huffington Post. https://www.huffingtonpost.com/2013/01/09/invasive-fish-florida-keys-humpback-grouper_n_2440774.html 24 January 2024閲覧。
関連項目
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Cromileptes altivelis | |
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Serranus altivelis | |
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