『サタデーホットリクエスト』(Saturday Hot Request、通称サタリク)は、NHK-FM放送で1996年4月から2010年3月までの14年間放送された公開生放送のラジオ番組である。
渋谷区にあるNHK放送センター505スタジオから放送された。地域によって、一部放送時間が異なる。
概要
NHK-FMでは1957年の試験放送開始[1]当時から、毎週土曜日の午後に『FMリクエストアワー[2]』という各局ごとにパーソナリティもリクエスト縛りも異なる音楽リクエスト番組が行われていた。それを受け継ぎ、実質の全国統一とされる形で1996年4月から開始されたのがこの番組である。ただし、「ローカル差し替え可能枠」指定は外されなかった。
1990年代後半は太川陽介ら5人がメインパーソナリティを務めた。不定期に出演者の一部の入れ替えがあった。2000年4月に出演者が一新され、全体のコーナーも大きく変更された。
番組の基本スタイルは、毎週出されるお題[3]にちなんでのエピソードやリクエスト曲をリスナー(聴取者)から募集し、可能な限り放送する。
放送形態は2部制であり、14:00 - 16:00が「第1部」16:00 - 18:50が「第2部」となっている。地域によっては16:00より別番組となり、15:59頃に飛び降りの挨拶が入る[4]。
14:00から17:30までは、生放送のスタジオの様子を観覧できる[5]。原則として往復葉書による応募が必要。放送開始後は通常NHKスタジオパークに入場していればスタジオへの入出場は自由であるが、人気ゲスト等で混乱の恐れがある場合は、事前応募者しか入場出来ない[6]。
番組初期は、全編NHKスタジオパーク内の「CT-450オープンスタジオ」からの公開生放送だったが、同時間帯に総合テレビで『土曜スタジオパーク』が開始されたのに伴い現在[いつ?]のCR-505スタジオに変更された。
ノベルティグッズとして番組特製のクリアファイルがある[7]。その賞品はクイズコーナーで出演者が正解できなかった際に答えた観客に、もしくはエンディングでリスナーの名前をパーソナリティが読むと貰える[8]。インパクト賞として、1名に出演者の直筆ハガキが貰える。
2008年11月8日、翌日の11月9日(119)にちなんで「救急の日」特集を行なった[9]。
番組の終焉とその後
2010年2月27日の放送において、当番組の終了を発表。3月20日の第650回の放送をもって14年の放送に幕を降ろした。最終回は通常より1時間早い13:00から放送された。
番組終了後の改編で4時間50分を3部構成としたコンプレックス型番組『サタデーワイド』が誕生。杏子は第1部の「土曜日レディ~Lady Saturday Go」を続投。『サタデーワイド』終了後は『アニソン・アカデミー』となり現在に至る。
第2部は特集番組からレギュラー番組に昇格した『ラジオマンジャック』。
これらの番組は2012年の改編時にローカル枠指定を解除されたが、引き続き一部の局では不定期で特別番組に差し替えられる。
18時台の第3部は『U-18 ユーガタM塾』を金曜夕方から枠移動させてきたが、2012年3月末で終了となった。
パーソナリティ
第1期
- メイン格
- サブ格(男性)
- 松岡英明(1997年4月 - 2000年3月)
- 河野成旺(1998年4月 - 2000年3月)
- サブ格(女性)
- 松本梨香(1996年4月 - 2000年3月)
- 有坂来瞳(1997年4月 - 1999年3月)
- 川幡由佳(1999年4月 - 2000年3月)
第2期
- メイン格
- サブ格(男性)
- サブ格(女性)
- 三橋加奈子(2000年4月 - 2001年9月)
- 池澤春菜(2002年4月 - 2002年9月)
- ジニー・リー(2002年10月 - 2003年3月)
- 下川みくに(2003年4月 - 2005年3月)
- AKINA(2005年4月 - 2010年3月)
- 備考
- 出演者が舞台など別の仕事とダブルブッキングしているときは、番組出演を休むこともある[10]。
- 河野は音楽家、NHKのど自慢の演奏者。音楽監督として、シンセサイザーで効果音を生演奏していた。2000年3月25日までのオープニング・エンディングは河野作曲のオリジナル。好評だった[誰に?]ため最終回でエンディングテーマがフルオンエアされた。「サタリクインディーズ」というオリジナルソング作成コーナーでCDリリースした「サタリク戦隊インディーズ」の作曲を担当した。
- 下川は降板後も下記の役割で出演していた。
- 2000年3月25日までは太川が先に挨拶していたが、2000年4月以降は杏子が先に挨拶しているうえで、杏子がメイン扱い、他の女性パーソナリティと男性パーソナリティはサブ扱いになっていた。
- 太川不在時の代役として、彼の妻である藤吉久美子が数回代役を務めたこともあった。
- 番組終了時、40代で千葉県育ちの杏子、30代で熊本県育ちのヒロシ、20代で沖縄県育ちのAKINA、世代・出身地が異なる3人のジェネレーションギャップと、天然ボケ風味のAKINAの発言が聞きどころであった。
- 過去のパーソナリティにも当てはまるが、声優や、アニメソング・ゲームソングを主なジャンルとして活動する歌手がゲストとして出演することが多かった。
コーナー
番組終了時。
- 14:15 - 噂のHOTライブ
- 15:00 - 噂のHOTゲスト
- 16:00 - めざせ!音楽四冠王
- Q1:この歌詞、何の歌だっけ?
- Q2:ミュージック・なぞなぞ・ホット・検定(ミュージックNHK)
- Q3:サタリク カバークイズ
- Q4:サタリク カラオケQ
- 16:30 - 今週のHOTカルチャー
- 17:00 - サタリク音楽遺産
- 17:50
- ヒロシとヨッシーの音楽の轍(第3週のみ)
- 自分にごほうびリクエスト
- 過去のコーナー
- その時AKINAならどうする?
- あっぱれ!大江戸LOVE奉行
- ヨッシー大伴の音楽大冒険(第1・第3・第5土曜)( - 2007年度)
- 金 智子()のHOT K-POP(第2・第4土曜)( - 2007年度)
- 今週のテーマで川柳・ダジャレタイム
放送時間
- 地域差し替え枠
- 地域によっては「NHK全国学校音楽コンクール」の地区予選など、各地の放送局の都合で途中から飛び乗りまたは飛び降りのかたちで放送されることがある。
- 当番組の前身番組『FMリクエストアワー』がローカル差し替え枠の放送だった。その名残か地域によっては一部分もしくは全枠が別番組に差し替えられる場合がある[11]。
- 広域放送の関東地方・中京圏・近畿地方、および北海道でも、ブロック単位の放送のほか、各都道府県(北海道は支庁)単位のローカル放送が行われることもあった。
脚注
- ^ 本放送開始は1969年3月1日。
- ^ タイトルの前後に各地の放送局名や放送局のコールサインの下2文字が付く。
- ^ 例:「キラキラ」、「もらい泣き」。
- ^ 以前は近畿地方以外でも飛び降りる地域がある回なのにもかかわらず、毎回「近畿地方のNHK-FMをお聞きの方とはお別れです」というコメントだった。2007年4月より「一部のNHK-FMをお聞きの方とはお別れです」というコメントとなっている。
- ^ 特別編成の都合で放送時間が短縮されたりする場合などは観覧できない。また2000年の番組リニューアル前までは放送終了まで観覧できた。
- ^ その場合は、観覧希望募集告知時とオープニングに「当日は当選葉書を持った方のみの観覧となります」と告知される。
- ^ オレンジ色のバックで、絵はラジカセ。
- ^ リクエストが採用されなくても貰える。
- ^ NHK広島では急遽「広島キャンパスライブ」の放送を行なうため、放送休止となった。
- ^ 「○○さんは舞台に出演のため、今週はお休みです」と番組冒頭にコメントする。
- ^ 当時土曜午前10:57から放送されていた『FM番組トピックス』では、「午後2時から6時50分までは各地域の番組でお楽しみください」とアナウンスされていた。また、国際放送で放送される公開収録番組「○○からこんにちは」、「HELLO from ○○」(○○には地名が入る)をこの枠で放送する放送局も多い。
- ^ 末期には最終週は休止となり、和歌山局を除いて18:50まで全編東京からのネット受けを行っていた。
外部リンク
NHK-FM 土曜 14:00 - 18:50 |
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番組名 |
次番組 |
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サタデーホットリクエスト
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