サウスランド (映画)
『サウスランド』(原題:Infamous)は2020年に公開されたアメリカ合衆国のスリラー映画である。監督はジョシュア・コールドウェル、主演はベラ・ソーンが務めた。 本作は日本国内で劇場公開されなかったが、Amazonプライム・ビデオでの配信が行われている[3]。 ストーリーフロリダ州。アリエールは母親のジャネットと一緒に暮らしていたが、ジャネットは娘そっちのけで恋人のボビーに熱を上げていた。アリエールはSNSを愛用しており、フォロワーを増やすために色々投稿していたが、なかなか注目が集まらなかった。ある日の夜、アリエールはパーティーの席で殴り合いの喧嘩をし、近くにいた人々がその様子を録画してSNSに投稿した。その結果、アリエールのアカウントのフォロワー数は一夜にして147人も増加した。 アリエールは引っ越してきたばかりの青年、ディーンと知り合いになり、徐々に親しくなっていった。パーティーの席で、ディーンは「俺は強盗の罪でムショにいた。父親と同居しているのは好きでそうしているからじゃない。あんな酒乱と一緒に住みたいバカはいないだろうよ。仮釈放の条件だから仕方なくそうしているだけだ」とアリエールに明かした。母親にうんざりしていたアリエールはその言葉に共感し、ハリウッドに行って大物になりたいという夢をディーンに語った。 ある日、アリエールは貯金がなくなっていることに気が付き、怒ってジャネットの部屋に駆け込んだ。アリエールが「あんたが貯金を盗んだんでしょ」とボビーを糾弾したところ、逆上したボビーに突き飛ばされてしまった。「今度あったらぶっ殺してやる」と言い放った後、アリエールはディーンの家に向かった。ところが、そこでも一悶着が起きていた。ディーンが酒に酔った父親から暴力を受けていたのである。アリエールは何とかして止めようとしたが、またしても突き飛ばされた。その様子を見ていたディーンは怒り狂い、父親を階段から突き落として殺害してしまった。狼狽したアリエールとディーンは取り敢えず街を離れることにしたが、手元に金が全くなかったため、近くのガソリンスタンドに強盗に入った。何を思ったのか、アリエールはディーンが強盗する姿をSNSで配信し始めた。しかし、ディーンはそれに気が付けなかった。 強盗の一部始終を中継したアリエールのアカウントは大いに注目されるようになり、一挙に3000以上のフォロワーを獲得した。しかし、アリエールはそれに満足することができず、さらなる注目を集めるべく、行動をエスカレートさせていくのだった。 キャスト
製作2019年2月4日、ジョシュア・コールドウェル監督の新作映画『Southland』にベラ・ソーンが出演することになったと報じられた[4]。5月10日、ジェイク・マンリーの起用が発表された[5]。7月、本作の主要撮影がオクラホマ州のガスリーで始まった[6]。2020年6月12日、本作のサウンドトラックが発売された[7]。 マーケティング・興行収入2020年5月11日、ヴァーティカル・エンターテインメントが本作の全米配給権を獲得したとの報道があった[8]。その際、本作のタイトルは『Southland』から『Infamous』に変更された。19日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[9]。6月12日、本作は全米58館で公開され、公開初週末に16万371ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場2位となった[10]。 評価本作に対する批評家の評価は芳しいものではない。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには27件のレビューがあり、批評家支持率は22%、平均点は10点満点で4.45点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『サウスランド』は現代の若者に苦言を呈そうとしたが、その結果は全く印象に残らないストーリーを生み出しただけだった。当然、そこには語るべき価値のあるものがほとんどない。」となっている[11]。また、Metacriticには6件のレビューがあり、加重平均値は40/100となっている[12]。 関連
出典
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