サウジアラビア軍
サウジアラビア王国軍(さうじあらびあおうこくぐん、アラビア語: القوات المسلحة الملكية العربية السعودية)はサウジアラビアの国軍である。国家指導者としての国王の指揮統制を受け、その下に国防航空省と統合参謀本部の指揮下に陸軍、海軍、空軍、防空軍、戦略ミサイル軍を率いる。また内務省や国王直属のサウジアラビア国家警備隊や王室警備連隊等の組織も国防にかかわる。 1992年に定められたサウジアラビアの統治基本法は、軍の任務として「イスラム教義、二聖モスク、社会と祖国の防衛」を定めている[2]。 また国軍以外に同盟国としてアメリカ軍が国内に駐留しており、またパキスタンや中華人民共和国などとも軍事・防衛協力を行っている。 歴史サウジアラビア軍の始まりは1902年にアブドゥルアズィーズ・イブン・サウードがリヤドを奪回するために集めたサウード家の親戚縁者からなる、わずか40人の兵力だった。 守備隊三千人に対してわずか40人という兵力ながら、占領軍の指揮官であるアジュラーン総督を討ち取りリヤドを奪還した。 イギリスの支援を受けて軍備を拡張していき、ラシード家やハーシム家との戦争に勝利して現在のサウジアラビアの国土を得た。
階級制度イギリス式の階級制度を採用しており、全軍で共通の階級が用いられている。
人員
正規軍サウジアラビア陸軍→詳細は「サウジアラビア陸軍」を参照
サウジアラビア陸軍は75,000人の兵力を保有する。 中東で数少ないアメリカの同盟国の一つであり、湾岸戦争ではアメリカ合衆国を含む多国籍軍に参加している。 サウジアラビア海軍→詳細は「サウジアラビア海軍」を参照
サウジアラビア海軍は3000人の海兵隊員を含む13,500人の兵力を保有している。 同盟国であるアメリカの支援を受けて最新鋭の装備を持っている。 サウジアラビア空軍→詳細は「サウジアラビア空軍」を参照
サウジアラビア空軍は20,000人の人員を保有する。装備する航空機はアメリカ、フランス、イギリスなどさまざまな国から購入している。 サウジアラビア防空軍→詳細は「サウジアラビア防空軍」を参照
サウジアラビア防空軍は16,000人の人員を保有する。MIM-23 ホークやパトリオットミサイルを多数保有している。 サウジアラビア戦略ミサイル軍→詳細は「サウジアラビア戦略ミサイル軍」を参照
サウジアラビア戦略ミサイル軍は40,000人の人員を保有する。中国から導入したDF-3などの弾道ミサイルを多数保有している。 準軍事組織サウジアラビア国家警備隊→詳細は「サウジアラビア国家警備隊」を参照
サウジアラビア国家警備隊(SANG)は、国境警備や国内の治安維持にあたっている。国王の直属舞台として最新装備を与えられ、同国最強のエリート部隊として知られる。湾岸戦争では正規軍やカタール軍戦車部隊などと共にカフジの戦闘でイラク軍と戦い、撃退する事に成功している。 脚注
関連項目 |