サイレントストックサイレントストック(Silent Stock)は、パチスロにおけるボーナス貯留機能の一種であり、この機能を搭載した機種をサイレントストック機と呼ぶ。 概要パチスロにおける本来のボーナス貯留機能は、内部当選したボーナスを当選したそのゲームで揃えられなかった場合にボーナス当選を記憶(ストック)し、次ゲーム以降に揃えても有効とする機能であり、ボーナス内部当選以降ボーナスを揃えるまでリプレイ確率を上げるよう規定されている。ボーナスが揃えられないことによる不公平の救済措置として存在した。 サイレントストックは、通常ゲームを常時リプレイタイム(RT)状態とし、内部当選したボーナスを全て貯留、特定条件に合致した場合にのみRT状態を解除して一部のボーナスを放出する。これにより、連続的なボーナス放出(いわゆる連チャン)を可能にした。ボーナスが内部当選しても、ストックされていても通常ゲームと同じ振る舞いをし続ける。すなわち静かにストックされるため「サイレントストック」と呼ばれるようになった。 通常ゲームがRT状態であるため、内部的にリプレイが高確率で成立する。リプレイは、成立と同時に「揃うリプレイ」と「揃わないリプレイ」に抽選で振り分け、「揃うリプレイ」はリール制御によって必ず揃い、「揃わないリプレイ」はリール制御によって必ずハズレ目となる。「揃うリプレイ」の確率は、規定のリプレイ当選確率に近似するように設計されている。 類似する機能に「ストックタイム(ST)」があるが、こちらは通常ゲームとは別に突入と終了が明確なRTが存在しており、RT中に内部当選したボーナスを全て貯留、RT終了後に全てを放出する機能である。 メリット
デメリット
主な機種初搭載は山佐の『スーパーリノ』。この機種の放出条件は規定RTの消化のみと、比較的シンプルな設計であった。その後、同社の『キングパルサー』で規定RT消化以外の放出条件が搭載され、以後ストック機が4号機の主流となる。以降、他メーカーも参入し「ST機ブーム」の到来となり、『吉宗』『鬼武者3』などが誕生した。 関連項目 |