サイユスロウ川 (サイユスロウがわ、Siuslaw River, sy-YEW-slaw) はアメリカ合衆国オレゴン州沿岸で太平洋に注ぐ長さ約110マイル (180 km)の川[4]。
アンプクア川(英語版)流域の北とウィラメットバレー南西の中央オレゴン・コースト山脈(英語版)に広がる流域面積は約773平方マイル (2,000 km2)である。[5]
コテージ・グローブ(英語版)よりおおよそ10マイル (16 km)西のレーン郡南西部の山々から始まる[7]。
概ね西から北西の山々を流れ、スイスホーム(英語版)を通り、フローレンスより太平洋へと流れる[7]。
感潮区間は上流26マイル (42 km)[8]である。
サイユスロウ族(英語版)の居住地域の一部であり、後にはその名が付けられた[9]。1860年までサイユスロウ族は川沿いの村々に住んでいたがヤハッツ(英語版)のインディアン居留地に強制移住させられ、彼らの家や畑、庭園、村々は植民地開拓者の手により破壊され奪われた[9]。
この川の谷はオレゴン州の木材生産地域の一つであり、下流域はサイユスロウ国有林を通る。
クーズベイ鉄道(英語版)のクーズベイ線が狭く湾曲した谷沿いに架けられた多くの橋を越え、クーシュマン(英語版)の旋回橋へと至る。
この川は古くからキングサーモンやギンザケの産卵地となっている。キングサーモンの個体数は豊富であるが、ギンザケの個体数は1889年から1896年の間は平均209,000匹だったのに対し、1990年から1995年の間ではわずか3,000匹を上回るだけであった[10]。河口域は広範な湿地に囲まれ、沿岸の渡り鳥の重要な生息地となっている[11]。オレゴン州西部の主要な支流のなかでも数少ない、ダムによってせき止められていない川の一つである[10]。
脚注
- ^ マッカーサー, ルイス・A; ルイス・L・マッカーサー (2003) [1928]. オレゴン・ジオグラフィック・ネームズ (7th ed.). Portland, Oregon: Oregon Historical Society Press. p. 883. ISBN 0-87595-277-1
- ^ Source elevation derived from Google Earth search using GNIS source coordinates.
- ^ a b c “Siuslaw River”. Geographic Names Information System. United States Geological Survey (USGS) (November 28, 1980). August 16, 2010閲覧。
- ^ a b United States Geological Survey (USGS). “United States Geological Survey Topographic Map”. TopoQuest. August 17, 2010閲覧。 Map quadrangles show river mileage from mouth to source.
- ^ a b Ame, John (2007年). “Siuslaw Watershed”. Oregon State University. November 26, 2015閲覧。
- ^ “Water-Data Report 2010: 14307620 Siuslaw River near Mapleton, OR” (PDF). United States Geological Survey. October 19, 2011閲覧。
- ^ a b Oregon Atlas & Gazetteer. Freeport, Maine: DeLorme Mapping. (1991). pp. 32, 40–41, 46. ISBN 0-89933-235-8
- ^ “Maintenance Dredging for the Siuslaw River Coastal Navigation Project (Draft Environmental Assessment)” (PDF). U.S. Army Corps of Engineers. p. 9 (April 2010). October 19, 2011閲覧。
- ^ a b A Brief History of the Coos, Lower Umpqua & Siuslaw Indians
- ^ a b “A Watershed Assessment for the Siuslaw Basin”. Ecotrust (2002年). October 19, 2011閲覧。
- ^ “Bringing Back the Tides to Estuary Wetlands”. Currents (McKenzie River Trust) (Winter/Spring): 1. (2011). http://mckenzieriver.org/press-and-news/currents-winter-spring-2011 October 19, 2011閲覧。.
関連項目
外部リンク