コーカサス地域の地震一覧

1963-1998年の地震マップ

コーカサス地域の地震一覧(コーカサスちいきのじしんいちらん)は、アゼルバイジャン共和国アルメニア共和国ジョージア国一帯を含むコーカサス地方における地震をまとめて列挙する。

国ごとにしない理由は2点あり。(1)当地域において国家の独立国境問題が複雑に発生しており編集や管理に難がある事。(2)国ではなく地域でまとめて見た方が発生状況を認識しやすいためである。

解説・ギャラリー

この一帯は、アラビアプレートユーラシアプレートという2枚の巨大なプレート境界線にあたり、西のトルコトルコの地震一覧)、南のイランイランの地震一覧)と連続した地震多発地帯となっている。15㎜/年で北上するアラビアプレートユーラシアプレートに衝突する収束型境界となっており、その衝突力の先にあるコーカサス地域は造山帯コーカサス山脈)となっている。

アルメニアは、日本と同じく地震多発国であることから防災分野が両国間の協力の柱のひとつとなっている[1]

地震の一覧

注意
  • 以下の一覧は、en:Wikipedia:Notability (earthquakes)(英語版 ウィキプロジェクト地震で策定された特筆性基準)を満たした地震を基に作成されている。
  • 国家の独立、国境紛争により、以下の被災地の地名が変わる可能性がある。
この一覧は未完成です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

アルメニア、ジョージアの地震

被災地 時間 M 震度 震源地 深度 (km) 死亡者数 出典
2009年9月8日 ジョージア - 6.0 Mw VII 北緯42度40分 東経43度26分 / 北緯42.66度 東経43.44度 / 42.66; 43.44 15 [2]
2002年4月25日 ジョージア、トビリシ - 4.8 Mb VII–VIII 北緯41度46分 東経44度52分 / 北緯41.77度 東経44.86度 / 41.77; 44.86 10 5–7、怪我:52–70
1991-4-29 ジョージア、ラチャ - 7.0 Mw IX 北緯42度27分 東経43度40分 / 北緯42.45度 東経43.67度 / 42.45; 43.67 17 270
1988-12-07  アルメニア、スピタク 07:41 UTC 6.8 Ms X 北緯40度59分 西経44度11分 / 北緯40.99度 西経44.19度 / 40.99; -44.19 5 25,000–50,000
1931-04-27 アルメニア、ザンズゲル 16:50 UTC 6.4 VIII–IX 北緯39度24分 西経46度00分 / 北緯39.4度 西経46.0度 / 39.4; -46.0 300–2,890 [3]
1679年 アルメニア Garni Unknown 7.0 VIII 40°4′12″N,44°25′48″E N/A 7,600+
1920-2-20 ジョージア、ゴリ - 6.2 Ms IX 北緯42度00分 東経44度06分 / 北緯42.0度 東経44.1度 / 42.0; 44.1 11 114–130
1900-1-4 ジョージア、トビリシ - 北緯41度46分 東経44度52分 / 北緯41.77度 東経44.86度 / 41.77; 44.86 >1,000 [4]
1283年 ジョージア、サムツヘ 6.3 IX 北緯41度42分 東経43度12分 / 北緯41.7度 東経43.2度 / 41.7; 43.2 NGDC
1268年 アルメニア、Ilkhanate[5] Unknown 7.0 VIII 37°30′0″N,35°30′0″E N/A 60,000+
1088-4-16or22 ジョージア、en:Tmogvi - 6.5 Ms 北緯41度24分 東経43度12分 / 北緯41.4度 東経43.2度 / 41.4; 43.2 Many
893-12-27 アルメニア、Dvin, Artashat 深夜 5.3–7 IX–X 40°0′0″N,44°24′0″E 30,000

アゼルバイジャンの地震一覧

年月日 時間‡ 被災地 緯度 経度 死者 M コメント 出典
427 ギャンジャ 40.5 46.5 6.7 被害が大きかったこと以外の情報なし [6]
906 ギュヴラグ 39.78 44.88 6.2 [7]
1139-9-30 ギャンジャ 40.40 46.23 6.3 [8]
1667-11-25 シャマフ
en:1667 Shamakhi earthquake参照
40.60 48.60 80,000 6.9 少なくとも3か月地震が続き、建物や道路に甚大な被害が出た。キャラバン隊も経路変更を行った。 [6]
1669-1-4 シャマフ 40.60 48.60 7,000 5.7 [6]
1828-8-9 16:00 シャマフ 40.70 48.40 5.7 [6]
1842-1-2 22:00 バクー, マスタガ 40.5 50.0 4.3–5.0 メルカリ震度で最高の VIII を記録したが、被害規模などは不明 [9]
1859-6-11 13:00 シャマフ
en:1859 Shamakhi earthquake参照
40.70 48.50 100 5.9 [6]
1902-2-13 09:39:30 シャマフ 40.70 48.60 86 6.9 [6]
1931-4-27 16:50:45 ザンゲズル
en:1931 Zangezur earthquake
39.40 46.00 390–2,890 6.4 [3]
1999-6-4 09:12:50 アグダシュ, ウジャル, Ağalı 40.80 47.45 1 5.4 [6]
2000-11-25 18:09:11.4 バクー
en:2000 Baku earthquake参照
40.25 49.95 31 6.8 [6]
2012-5-7 9:40 ザガタラ県 41.54 46.77 15人負傷 5.6 負傷者15人、倒壊20棟。ロシアなど広範囲に揺れが観測された。 [10]
2018-6-5 18:40:30 ザガタラ県 41.53 46.79 死者1, 負傷者31人 5.4 多くの建物が崩落、31人が負傷、1人が心臓麻痺で死亡 [11][12]
ロシア

出典

  1. ^ Vol.160 コーカサス諸国・外交関係樹立25周年を迎えて(外務省 わかる!国際情勢)
  2. ^ USGS. “M6.0 - Georgia (Sak'art'velo)”. United States Geological Survey. 2019年6月12日閲覧。
  3. ^ a b Utsu, T.R. (2002), “A List of Deadly Earthquakes in the World: 1500–2000”, International Handbook of Earthquake & Engineering Seismology, Part A, Volume 81A (First ed.), Academic Press, p. 705, ISBN 978-0124406520 
  4. ^ The Annual Register of World Events, 1900 (Longmans, Green, and Co., 1901) p461; "Eight Hundred Lives Lost", Atlanta Constitution, Jan. 5, 1900, p2
  5. ^ Principality of Antioch, at the time under Armenian rule.
  6. ^ a b c d e f g h NGDC. “Significant Earthquakes where Primary Magnitude >= 5 and Country = AZERBAIJAN”. 23 July 2010閲覧。
  7. ^ CFTI. “Catalogue of strong earthquakes in Italy 461 B.C. - 1997 and Mediterranean area 760 B.C. - 1500”. 23 July 2010閲覧。
  8. ^ CFTI. “Catalogue of strong earthquakes in Italy 461 B.C. - 1997 and Mediterranean area 760 B.C. - 1500”. 23 July 2010閲覧。
  9. ^ NGDC. “Comments for the Significant Earthquake”. 9 May 2012閲覧。
  10. ^ Moderate earthquake jolts northwest Azerbaijan, injuring 15”. BNO News (7 May 2012). 18 January 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。7 May 2012閲覧。
  11. ^ M 5.3 - 11km WNW of Cinarli, Azerbaijan”. earthquake.usgs.gov. 2018年6月7日閲覧。
  12. ^ Azerbaijan earthquake: the hospital has asked more than 30 people | The Siver Post” (英語). sivpost.com. 2018年6月7日閲覧。
参考資料