コペルニクス (音楽ユニット)コペルニクスは、日本の作曲家、音楽プロデューサー3人による音楽ユニット。 東京都在住の3人組で岩屋弁天蟠龍寺内の文化施設・蟠龍寺スタジオ/ヴェンタインレコード/「弁天しあた」を運営している。 略歴2000年、横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズにて「デジタルUFO写真展」(サンリオ主催)を開催したのをきっかけに結成。もともと音楽仲間としてつきあいのあった3人が、写真展でたくさんの子供たちから手紙を貰ったのがきっかけで「何かしなくては」とCDを制作・リリースした。その時に宇宙人側から見た地球人としてふさわしい名前を、とコペルニクスという名前になった。もともとはUFOを発見するのが目的だった。 メンバーは蟠龍寺スタジオを経営するマルチプレイヤーの吉田哲(コペ)、秦スタジオにてFM局ラジオ番組ディレクターを務めてきたギター・ボーカルの木村敦(ルニ)、キャニオン・レコードよりデビューしたシンガーソングライターの児島由美(クス)の3人であり、いずれも作詞・作曲・演奏を行う。吉田と児島は大学時代にポプコンの音楽サークルで先輩・後輩の関係で出逢っており、木村は児島のラジオ番組「児島由美の一口ジョッキー」の担当ディレクターを務めたことが発端で3人が出逢った[1]。 デジタルUFO写真展は1999年より継続してパソコン上で加工した嘘のUFO写真をネット上で発表していたところ、インターネット上のコンタクトで声がかかり展覧会が開催された形となった。その後にこの会はNTT-ITの協賛を得てNTTのホームページから広く知れ渡ることとなったため、最初は加工された作品を公募していたにすぎなかったがやがて本物(?)のUFO写真が全国から集まり出し、最終的には「私が宇宙人だ」という人まで押しかけたためやむなく中止された。その後3人は自らが長くプロの音楽活動をしてきたことを振り返って、自分たちが体験した中でアマチュアとプロの橋渡しになれることがあるだろうというコンセプトの元、自分たちの経験を生かしてインディーズ活動をする若手音楽家たちのプロデュースを開始。しかし当初その知名度は低かったために活動の幅が広がらなかった。特に音楽家の交遊は広く深かったに関わらず、プロデュースをつける体制が日本には浸透しておらずなかなか音楽家に信じてもらえなかったのである[2]。 そんな折、古くから共に音楽制作をしてきた新井満が彼らに自己の音楽についてのプロデュースを依頼、作曲した歌を私家盤で出すようになった。その中で2001年に制作された曲が2006年からの「千の風になって」(秋川雅史)の100万枚ヒットへつながり、本家CDアルバム「千の風になって」(新井満)がコペルニクスの音楽プロデュース及び演奏によりリリースされたことを機にコペルニクスの名前が内外共に広く浸透するところとなり、交流のない人からもプロデュースを依頼されるようになった[3]。 2006年にヤマハで旧知の福島邦子のライブをプロデュースした時、訪れたNHKチーフプロデューサー(現・NHK G-Media)である小島伸夫と意気投合、その後NHK-BS番組の音楽を担当するようになった。番組はいずれも企画色の強い旅番組であり旅の情緒とあいまって番組の中で音楽が大きな比重を占めたため、季節ごとにテーマ曲を変えるコンセプトが重視された。また旅のはじまりと終わりに番組視聴者に報いるためにコペルニクスが音楽仲間に声をかけて生演奏することも度々あった。 同時に映画音楽(劇伴)については個々の活動を基本としていたが、2009年東映人権啓発アニメ「ボクとガク〜あの夏の物語」(上田真一郎監督/山上梨香脚本)にてはじめてコペルニクスそろいぶみで映画の音楽制作をする機会を得た。またコペルニクス名では渋谷「ユーロスペース」で上映された2010年劇場版映画「鉄人28号」(押井守監督/横山光輝原作)音楽制作の作詞でクレジットを連ねている。 コペルニクスの男性2人は音楽仲間のビアンコ洋平を招聘して「パエリア兄弟」としても活動している。児島単独の場合は邦楽名(生田流名取雅号)の「雅月」として活動することがあるがいずれも必ず3人共に演奏している。しかしコペルニクスであってもNHKの鉄道番組に出た時は番組スタッフの要請でThe C-52’s名義で出演している。これは幻の蒸気機関車C52と、敬愛するアメリカのテクノポックグループB-52'sのもじりである。 2011年にはNHK番組の映像スタッフからの要請を受け、自らのプロデュースする歌手に声をかけて復興支援ソング「あした日和」を発表。また川崎けい子監督のアフガン映画へのオマージュ「悲しみのシアター」を制作・映画と共に上映。2012年、かつて吉田がピアノで参加していた山木康世と再会、新しい2枚のCD制作と共にコンサートツアーのサポートを行なった。 2013年11月1日、制作に携わった上智大学記念歌「神様のシンフォニー」にて天皇・皇后の謁見に出向いた。3人とも拝謁という初めて体験する式典に特別な感慨を持ちながらも、この時吉田は「手紙をお手渡ししようとしたが止められた」木村は「音源を何のメディアでお聞きになられたか気になる」児島は「皇后陛下は後光が射してらした」と発言している。 2015年には11月14日に訪れた石川県千里浜なぎさドライブウェイにて、UFOに遭遇したらしいとYouTube動画にて発言した。2016年6月24日より函館ツアーを敢行、アイヌ民族との融合をはかった『イランカラプテ』(プは促音として小文字表記)を制作、内閣府イメージソングとして函館アイヌ協会へCDを納品した。この時地元の人から倉本聰『北の国から』に出てくる『北海道八雲町』方面のUFO遭遇を聞いて期待するも発見出来なかったと発言している。 2018年、音楽家の活動の場を守るべくLIVEルーム『弁天しあた』をオープンした。 2024年、劇団「ヤミツキ」を立ち上げる。 ディスコグラフィー音楽プロデュースCD
ventain records 名義作品
参加CD音楽制作
(以上 各番組テーマ曲エンディング曲BGM、挿入歌)
主なTV出演・演奏
DVD
ライヴ出演・プロデュース
~出演:Walking In Space、タカシ&ユリボー、田口ユリ、TAKU IKEDOW、石川真理子、KAF、田中景子、二人羽織、Leroy、ビビアン、Putty.co., コペルニクス
インターネットラジオ
ギャラリー展覧会
雑誌執筆コラム・コンテンツ
脚注出典
外部リンク
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