コシアカキジ (腰赤雉、Lophura ignita ) は、鳥綱キジ目 キジ科 コシアカキジ属 に分類される鳥類 。
分布
インドネシア (スマトラ島 )、マレー半島 、ボルネオ島 [ 4]
形態
全長オス65 - 70センチメートル、メス56 - 57センチメートル[ 4] 。翼長オス27 - 30センチメートル、メス23.4 - 27センチメートル[ 2] 。体重 オス1.8 - 2.6キログラム[ 2] 。
卵は長径5.4センチメートル、短径4センチメートル[ 2] 。殻の色彩は、クリーム色[ 2] 。
分類
亜種オジロコシアカキジを、独立種とする説もある[ 3] 。BirdLife Internationalでは2020年の時点で、Lophura rufa を独立種とする説を採用している[ 5] 。
以下の亜種の分類・分布は、IOC World Bird List(v11.1)に従う[ 1] 。亜種の和名・形態は、黒田・小宮(1987)に従う[ 3] 。
Lophura ignita ignita (Shaw, 1798)
ボルネオ島南部。バンカ島 へ移入[ 3] 。
下胸から体側面は赤褐色で、腹部は黒い。オスの尾羽は黒く、中央尾羽6枚の色彩は黄褐色。メスの尾羽は赤褐色。
眼の周囲の裸出部は青紫色。後肢の色彩はピンクがかった灰色。
Lophura ignita macartneyi (Temminck, 1813)
スマトラ島南東部
胸部から体側面は、黒と赤褐色。中央尾羽の色彩は黄褐色。
Lophura ignita nobilis (Sclater, 1863) オオコシアカキジ
ボルネオ島北部
基亜種と同色だが、より大型化する。メスの尾羽は赤褐色。
Lophura ignita rufa (Raffles, 1822) オジロコシアカキジ
スマトラ島北部および中部、マレー半島
胸部から腹部・体側面は青黒色。体側面には白い斑紋が入る。中央尾羽2枚の色彩は白い。メスの尾羽は暗褐色。
眼の周囲の裸出部は明青色。後肢の色彩は赤い。
生態
河川 の周囲にある森林 に生息する[ 4] 。
果実 、種子 、昆虫 、甲殻類 などを食べる[ 2] 。
繁殖様式は卵生。繁殖期は6 - 8月[ 2] 。地表に植物の芽や落ち葉を敷いた巣を作り、4 - 8回の卵を産む[ 2] 。抱卵期間は約24日[ 2] 。
人間との関係
河辺林の伐採による生息地の破壊、狩猟などにより生息数は減少している[ 4] 。1986年にマレーシアの個体群がワシントン条約附属書IIIに掲載されたが、2009年に抹消されている[ 6] 。
この記事では亜種として扱うが、BirdLife Internationalに従っているIUCNレッドリストでは2020年の時点で、2種に分類・判定している。
L. ignita (基亜種L. i. ignita + 亜種L. i. nobilis 。亜種L. i. macartneyi の扱いは不明)
森林伐採や森林火災などによる生息地の破壊、狩猟やペット用の採集などにより生息数は減少している[ 7] 。
VULNERABLE (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001) )[ 7]
L. rufa (亜種L. i. rufa にあたる)
森林伐採や森林火災などによる生息地の破壊、食用の狩猟やペット用の採集などにより生息数は減少している[ 8] 。
VULNERABLE (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001) )[ 8]
画像
脚注
出典
関連項目
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コシアカキジ に関連するカテゴリがあります。