ゲット・ナーヴァス
『ゲット・ナーヴァス』(Get Nervous)は、アメリカ合衆国のロック歌手パット・ベネターが1982年に発表した、4作目のスタジオ・アルバム。 背景ベネターは当時、ステレオタイプなハードロック・ミュージシャンとみなされたくないという思いがあり、本作ではハードロック的なギターよりもニュー・ウェイヴ的な音作りが強調された[6][7]。「シャドウ・オブ・ザ・ナイト」は、元々はD・L・バイロンが映画『タイムズ・スクエア』(1980年公開)のために作った曲だが、最終的には同作で使用されず、バイロンの所属レーベル「アリスタ・レコード」からも却下されたため、ヘレン・シュナイダーやレイチェル・スウィートに提供され、その後ベネターのヴァージョンも制作された[8]。 反響・評価アメリカでは1983年1月15日付のBillboard 200で4位に達し、自身3作目の全米トップ10アルバムとなった[1]。また、本作からは「シャドウ・オブ・ザ・ナイト」(全米13位[9])、「リトル・トゥー・レイト」(全米20位[10])、「ルッキング・フォー・ア・ストレンジャー」(全米39位[11])がシングル・ヒットし、「シャドウ・オブ・ザ・ナイト」は第25回グラミー賞で最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞して、自身3度目のグラミー受賞を果たした[12]。 ニュージーランドのアルバム・チャートでは合計18週にわたりトップ50入りしたが、最高15位に終わり、ベネターのアルバムとしては初めて、同国におけるトップ10入りを逃した[2]。 アレックス・ヘンダーソンはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「彼女のアルバムとしては、『真夜中の恋人達』以来となる特にメロディックな作品」と評している[6]。 収録曲特記なき楽曲はニール・ジェラルドとビリー・スタインバーグの共作。
参加ミュージシャン脚注
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