ゲイル・キャリガー
ゲイル・キャリガー(Gail Carriger、本名:トーファ・ボレガード〔Tofa Borregaard〕[1]、1976年5月4日 - )は、考古学者、スチームパンク作家[2]。 経歴カリフォルニア州マリン郡ボリナスに、イギリス人の母親と気難しい父親との間に生まれた[3]。同州サンラフェルのマリン・アカデミーの高校に通った[4]。1998年にオベリン大学を卒業[1]。2000年にはイングランドのノッティンガム大学で考古学の修士号を、2008年にカリフォルニア大学サンタクルーズ校で考古人類学の修士号を取得した[4]。 2009年にオービット・ブックスから出版された処女作『アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う』(原題:Soulless )はジョン・W・キャンベル新人賞にノミネートされた[5]他、コンプトン・クルック賞[注 1][6]、ローカス賞 第一長篇部門[4]にもノミネートされた。SF専門雑誌『ローカス』は同作を推薦図書に追加した[7]。2010年に出版された第2作目『アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う』(原題:Changeless )は、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに名を連ね[1]、同年9月に出版された第3作目『アレクシア女史、欧羅巴で騎士団と遭う』(原題:Blameless)も同じくベストセラー入りした[8]。2011年6月、第4作『アレクシア女史、女王陛下の暗殺を憂う』(原題:Heartless )が、2012年3月、第5作『アレクシア女史、埃及で木乃伊と踊る 』(原題:Timeless )が出版され、アレクシア女史が主人公の〈英国パラソル奇譚〉シリーズは全五部作として完結した。 第1作『アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う』はアメリカで漫画(アメコミではない日本風の「マンガ(manga)」)化されることも発表され[9]、作者の公式サイトで漫画版の設定画などが公開されている。第一巻が、2012年春に刊行された。 また、五部作完結後には新たなシリーズ四部作〈Finishing School〉の開始が予告されており、これは〈英国パラソル奇譚〉より少し前のイギリスを舞台とした作品で、前シリーズの登場人物の若かりし頃も描かれるという[9]。 キャリガーは2011年9月に、テキサス州ダラスでサイエンス・フィクションの集会“FenCon”に名誉ゲストとして参加した[10]。キャリガーは、影響を受けた作家にP・G・ウッドハウス、ジェーン・オースティン、チャールズ・ディケンズらを挙げている[11]。ヴィクトリア朝の旅行記にも影響を受けたと語っている。 作品英国パラソル奇譚 (Parasol Protectorate)→「英国パラソル奇譚」を参照
英国空中学園譚 (Finishing School)
続・英国パラソル奇譚 (The Custard Protocol)
脚注・出典
外部リンク |