グラント・ハート
グラント・ハート(Grant Hart、出生名:グランツベルグ・ヴァーノン・ハート Grantzberg Vernon Hart、1961年3月18日[1] - 2017年9月14日)は、アメリカ合衆国のミュージシャン、シンガーソングライター。ハスカー・ドゥのドラマーとしてデビュー、フロントマンのボブ・モールドと共にソングライターを担当した。バンド解散後はNova Mobというバンドを結成しボーカル、ギターを担当。 略歴ミネソタ州のセントポールに生まれる。10歳の頃に兄を飲酒運転の事故で亡くし、ハートはその兄が持っていたドラムセットを受け継ぎ、様々なバンドで演奏するようになる。ハートは働いていたレコード店でボブ・モールドと出会い、親しい仲となる。1979年に2人は友人だったグレッグ・ノートンと共にハスカー・ドゥを結成する。 ハスカー・ドゥは'80年代に多くのファンや支持者を増やしたが、ハートは'80年代中盤以降ヘロイン中毒に陥り、ハートとモールドはドラッグの件や創作面で確執を深めるようになっていった。1987年に行われたミズーリ州コロンビアでの公演後、バンドは解散する。 バンド解散後の1988年、ハートはSSTよりEP『2541』でソロデビューを果たす。その後はアルコールやドラッグを断ち、1989年にはソロアルバム『Intolerance』、1990年にはEP『All of My Senses』をリリースし、ソロ活動に力を入れていく。また1989年にNova Mobを結成し、ハートはボーカルとギターを担当した。Nova Mobは2枚のアルバムと1枚のEPをリリースした後解散した。 '90年代中盤からは再びソロ活動を開始し、1996年にライブ・アルバム『Ecce Homo』、1999年に2ndソロ『Good News for Modern Man』をリリース。2004年には癌の治療中だったソウル・アサイラムのベーシスト、カール・ミュラーを支援するための慈善コンサートでボブ・モールドとステージ上で共演した。2009年に10年ぶりのソロアルバム『Hot Wax』をリリース。レコーディングにはゴッドスピード・ユー!・ブラック・エンペラーのメンバーが参加した。2013年にもソロアルバム『The Argument』をリリース。2017年9月14日、癌との闘病の末、56歳で亡くなった。 作品ソロアルバム
EP
Nova Mob
脚注
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