クロガシラウミヘビ
クロガシラウミヘビ(黒頭海蛇[1]、学名:Hydrophis melanocephalus)は、コブラ科(ウミヘビ科とする説もあり)ウミヘビ属に分類されるヘビ。特定動物。有毒。 分布インドネシアからニューギニアまでの海に分布し、日本では南西諸島の沿岸や沖縄に多く見られるが、対馬海流に乗った場合によっては北海道の海にも見られる[2]。 形態全長80-140cm[1]。体形は細長い。体色は淡黄色で黒い横の帯が見られる。頭部が黒いものが多いが、そうでない個体もいる[1]。種小名melanocephalusは「黒い頭」の意で、和名や英名と同義。頭の小ささに対して胴から後半にかけては太い。尾はひれ状になっている[1]。マダラウミヘビと特徴が被る点が多く見分け辛いが、頭部の側頭板がほとんど一枚であること、頭部に対して眼が大きいことなどで区別可能[1]。 毒毒の成分は神経毒から成り、症状は、全身の倦怠感、筋肉痛、運動障害、呼吸困難、麻痺、そして最悪の場合は死に至る。 本種に咬まれた場合は、噛まれた部分より心臓に近い部分をきつく縛り、毒を搾り出す。そして一刻も早く病院へ急行し、医師による適切な治療を受ける。 生態主に熱帯から亜熱帯に生息する。完全水棲種で、陸にあがることはない。昼行性[1]。 海底の砂地で頭を持ち上げてじっとしていることが多く、近づいても逃げることは無いが、何かに驚いたりした場合にはすぐさま水面へ泳いでいく。[1] 食性は動物食で、細長い魚類(アナゴ等)を食べる。頭部で海底の砂を掘り起こし獲物を探す。 繁殖形態は卵胎生で、10月頃1回に4-5頭の幼蛇を産む[1]。 人間との関係ウミヘビは総じてあまり攻撃性を持たないといわれるが、クロガシラウミヘビは比較的攻撃的で、人間の姿を見て向かってくることがある為注意が必要である。 出典参考文献
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