グラスゴーに生まれた。父親は役人[1]。ロンドンの官立デザイン学校(Government School of Design:後のロイヤル・カレッジ・オブ・アート)で作図と植物学を学んだ。1855年に官立デザイン学校の教授となり、多くの工芸品に関する著作や実際の工業製品のデザインをした。1859年からはサウス・ケンジントン博物館(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の前身)で植物学の講義を始める[1]。
帰国後の1878年にはミドルズブラのリンソープ村のレンガ工場経営者に陶器業への転換を勧め、日本の陶器の研究とともにデザイン協力もし、リンソープ焼き(en:Linthorpe Art Pottery)を産みだした。また、日本で集めた美術品をニューヨークのガラス作家ルイス・カムフォート・ティファニーへ届けるなど、米国における日本風デザインの流行にも強い影響を与えた[4]。ティファニーはジャポニスムに関心が高く、ドレッサーの日本滞在には、ティファニーのために美術品を収集する目的があったと言われている[4]。
1879年から1882年の間は、美術愛好家で後に美術雑誌『ステューディオ』を創刊するチャールズ・ホーム(Charles Holm:1848-1923)と共同でロンドンに東洋の商品の輸入商社、Dresser & Holmeを開いた[5]。1880年から1883年まで、自らデザインし家具や日用品を売る店「Art Furnishers’ Alliance Co.」も開いたが[6]、商業的には成功しなかった。1882年には「Japan, its Architecture, Art and Art-Manufactures」を出版した。
Halen, Widar (1990). “Christopher Dresser and the "Modern English" Style: His Later Designs for Wallpapers and Hangings”. The Journal of the Decorative Arts Society 1850 - the Present (14): 10–15. JSTOR41809171.
Emil Fonfoneata, Exhibition Catalogue of Christopher Dresser (1834–1904) Pioneer of Modern Design, 13 October 2007 – 13 January 2008 – Design Museum Gent – Belgium