クネズ・ミハイロヴァ通りクネズ・ミハイロヴァ通り(セルビア語:Улица кнез Михаилова / Ulica knez Mihailova、ミハイロ公通り)は、セルビア共和国の首都・ベオグラードの中心をなす大通りである。歩行者天国となっており、ショッピング街として多くの人でにぎわう。街で最古にして最重要のランドマークとして法律で保護されている。通りに沿って立ち並ぶ象徴的な建築物の多くは、1870年代に建てられたものである。 歴史クネズ・ミハイロヴァ通りは、古代ローマ時代の都市・シンギドゥヌム(Singidunum)の中心の大通りに沿って伸びている。オスマン帝国支配下の時代、この通りの場所には庭園、水飲み場、モスクなどがあった。19世紀中頃、通りの半分はアレクサンダル・カラジョルジェヴィッチの庭園に面していた。エミリヤン・ヨシモヴィッチ(Emilijan Josimović)による1867年の都市計画に基づく再開発で、やがて現在へとつながる外観へと変貌を遂げていった。通りの両側には、ベオグラードの有力な富豪たちの邸宅が立ち並ぶようになり、1870年にベオグラード市政府はこの通りを「クネズ・ミハイロヴァ通り」と名付けた。 著名な建築物
特徴クネズ・ミハイロヴァ通りはベオグラード市民の集いの場所となっている。通りは、東ヨーロッパで最も美しい歩行者天国のひとつとされ、いつも多くの市民や観光客でにぎわっている。テラジイェ広場とカレメグダン公園を結ぶ道として、毎日多くの人々がこの通りをそぞろ歩く。 通りに面してセルビア科学芸術アカデミー、セルバンテス文化センター、ゲーテ機関、フランス文化センターや、多くの店舗、カフェが立ち並んでいる。 2006年12月、ビジネスウィーク誌は、ヨーロッパのクリスマス・ショッピング・スポットのひとつにこの通りを選んでいる[1]。マンゴ、ザラ、スプリングフィールド、ナイキ、リプレイ、ロリス・アザロ、コルテフィエル、モルガン・ドゥ・トワ、オフィス・シューズ、スワロフスキー、チェーザレ・パチョッティ、タリー・ウェイル、ミス・シックスティ、ベータ、チャンピオン、アルド、アディダスなどの国際的なファッション・ブランドや、セルビアのトドルなどのショップがある。また、ミレニアム、ロブネ・クツェ・ベオグラード(Robne kuće Beograd)、シティ・パッセージなどの、多くのブランドを取り扱うショッピング・センターもある。アレクサンダル・パラス・ホテル(Aleksandar Palas Hotel)もほど近い。 アエロフロート・ロシア航空、マレーヴ・ハンガリー航空、エミレーツ航空、カンタス航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、エールフランスなど、各国の航空会社の事務所もここに集中している。 不動産としての価値をみたとき、クネズ・ミハイロヴァ通り沿いとその周辺はベオグラードでもっとも価格が高い。2007年11月末に、国有会社ユーゴエクスポルト(Jugoexport)が保有する485平方メートルの区画が売られた際の価格は1500万ユーロであり、1平方メートルあたり3万2千ユーロの値がついた計算となる[2]。 脚注
外部リンク座標: 北緯44度49分04秒 東経20度27分25秒 / 北緯44.817777777778度 東経20.456944444444度
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