クヌート・ラスムッセン級哨戒艦
クヌート・ラスムッセン級哨戒艦(デンマーク語: Inspektionsfartøj af KNUD RASMUSSEN-klassen)は、デンマーク海軍の哨戒艦(OPV)の艦級。 概要本級は、1970年代就役のアグドレク級カッターを代替し、北大西洋上で領海・排他的経済水域における警備・救難、砕氷活動を遂行するために計画された。同海域の過酷な海象条件でも活動できるよう設計されており、ビューフォート風力階級6(風速25m/s、波高3-4m)の気象・海象状況での活動や少なくとも40cmの砕氷能力(フィヨルド内であれば70cm)を実証している[1]。 メインセンサーとしては、テルマ社製の対空・対水上捜索用レーダーであるスキャンター4100を搭載する。これはXバンドを使用する2次元レーダーで、90海里 (170 km)の探知距離を備える[2]。 また本級はスタンダード・フレックス・コンセプトの適用を受けており、艦首甲板と上部構造物後方に1ヶ所ずつのスタンフレックス・モジュール設置位置が設定されている。このうち艦首側には、通常、M/85 76mm単装速射砲(スーパー・ラピッド砲)モジュールが設置されている。また必要に応じて、後方のモジュール設置位置にも、ESSM発射機などの兵装モジュールを搭載することで、フリゲートとして改装することができる[3]。 後甲板はヘリコプター甲板とされている。格納庫は備えていないため固有の艦載ヘリコプターは持たないが、給油設備は備えている。艦尾にはスリップ・ウェイが設置されており、12メートル級高速艇であるLCP(スウェーデン製SB90Eのデンマーク海軍版)を運用する。また上部構造物右舷側のダビットには、7メートル級および4.8メートル級複合艇が各1艇収容されている。艦尾スリップ・ウェイと右舷ダビットは、いずれも、普段は門扉とシャッターで遮蔽されている[1]。 同型艦
出典
関連項目
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