ギ酸メチル
ギ酸メチル(ギさんメチル、Methyl formate)とは、蟻酸とメタノールとが脱水縮合してエステルを形成した化合物である。エーテル様の香りを持つ透明の液体で、蒸気圧は高く、表面張力は小さい。引火点が-19 ℃と極めて引火しやすく[1]、日本の消防法では第4類危険物の特殊引火物に該当する[2]またヒトに対して有毒である[1]。 合成実験室レベルでは、ギ酸メチルはメタノールと蟻酸の縮合反応によって作られる。 しかし工場レベルでは、強塩基の存在下でメタノールと一酸化炭素を反応させて作られる。 利用ギ酸メチルはホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミドの合成の原料として用いられる。高い蒸気圧を利用して速乾剤に用いられる他、殺虫剤やある種の薬剤の原料にも使われる。歴史的には冷却材としても用いられていた。より安全な冷却材が開発されるまで、ギ酸メチルは二酸化硫黄に代わって冷蔵庫用の冷却に使われた。 出典
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