ギンドロ
ギンドロ(銀泥・銀白楊[2]、学名: Populus alba)は、ヤナギ科ヤマナラシ属(別名ハコヤナギ属)の植物の1種。別名はウラジロハコヤナギ(裏白箱柳)、ハクヨウ(白楊)[1]。中国名は銀白楊[1]。 名称和名のギンドロは、ドロノキ(Populus suaveolens)の仲間で、葉、特にその裏面に銀白色の毛があって、風でひるがえると銀色に見えることからその名がある[2]。「ドロ」は北海道の松前地方の方言で、デロと言うことから来ているとされる[2]。ハコヤナギ属(ポプラ)のひとつであることからウラジロハコヤナギという別名があり、極めて説明的な名前がつけられている[2]。 特徴ヨーロッパ中南部、西アジア原産で、中央アジアから地中海地方に分布している[2]。日本にも帰化しており、いわゆる雑草化していたるところに生えているのが見られる[2]。乾燥に強い性質をもち、海岸の砂丘や河原などでも生育する[2]。かなり強靱で、風で吹き折られたり、人に刈られても、また芽を出して枝を伸ばしてくる生命力を持っている[2]。 落葉高木で、高いものでは樹高20メートル (m) 以上になる[2]。樹冠も大きく広がり、10 mあまりになる[3]。花は雌雄異株で花期は4月頃。葉の長さは8 - 10センチメートル (cm) あり、葉の裏には毛が密生しており、銀白色に見える[3]。 街路樹、公園樹として利用される。乾燥に強く強靱な性質を利用して、海岸砂丘の砂防や、道路の斜面などの崩落防止などに使われる[2]。しかし、植物としては強いため、増えすぎると根絶やしには手間がかかる[2]。北海道北広島市では防風林に利用されている[4]。
脚注参考文献
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