ギャングスタズ・パラダイス
「ギャングスタズ・パラダイス」(英:Gangsta's Paradise)は、クーリオ(フィーチャリング L.V.)のラップ曲で、1995年の映画『デンジャラス・マインド』で使用された。この曲は、後にクーリオのアルバム『ギャングスタズ・パラダイス』と、『デンジャラス・マインド』サウンドトラックに収録された。クーリオはこの曲とアルバムでグラミー賞を受賞した。また、ニューヨークの新聞The Village Voice Pazz & Jop critics poll の、1995年のベスト・シングルを受賞している。 この曲はスティーヴィー・ワンダーの1976年の楽曲「楽園の彼方へ」(Pastime Paradise) をサンプリングしている。1995年のグラミー賞では、クーリオとL.V.に加え、スティーヴィー・ワンダーも共演した。 1995年、秋から冬にかけて日本国内で深夜に放送されていた音楽番組『BEAT UK』(フジテレビ)でもUKシングルチャートトップ20でNo.1を獲得している。 2008年に発表された VH1's 100 Greatest Songs of Hip Hop では、38位にランクインしている。 歌詞と音楽この曲は、スティーヴィー・ワンダーのアルバム『キー・オブ・ライフ』に収録された曲「楽園の彼方へ」(Pastime Paradise) をサンプリングしたものである。歌詞はクーリオ自身のストリート・ライフを描いている。 歌詞の内容は、非常に暗くて悲しく、暴力への批判とギャングスタ・ライフの悲劇である。L.V.が歌うコーラスは、さらに重く悲しい自己批判の内容である。 ミュージック・ビデオミュージック・ビデオは、アントワーン・フークアが監督をつとめ、『デンジャラス・マインド』の主演女優ミシェル・ファイファーが出演している。 クーリオが、1996年のMTV Video Music Awardsで Best Rap Videoを受賞した際、記者会見でボーン・サグスン・ハーモニーの「Tha Crossroads」の方が受賞すべきだと言った。 チャート・アクションこのシングルは、アメリカ合衆国、イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、イタリア、スウェーデン、オーストリア、オランダ、ノルウェー、スイス、オーストラリア、ニュージーランドで 1位を獲得し、クーリオのシングルでは最も成功したものである。クーリオが2009年にイギリスのテレビ番組で演奏したバージョンが発売され、そのシングルは全英シングルチャートで31位を記録した。 アメリカのBillboard Hot 100では、1位を3週間、2位を9週間(うち8週はMariah Carey "Fantasy"に阻まれる)、合計12週もの間TOP2を記録する大ヒットとなった(Billboard Hot 100史上、4番目に長い期間2位を記録したシングルである)。また、1995年の年間シングルチャートでは 1位を獲得した[1]。 The Billboard Hot 100 All-Time Top Songs では69位にランクインしている[2] 記録と受賞
チャートとセールス
認定
前後チャート
その他アメリカのポスト・ハードコアバンドであるフォーリング・イン・リヴァースが本曲のカヴァーをし、その音源がコンピレーションアルバム『PUNK GOES 90's Vol.2』に収録された。また、ミュージック・ビデオも製作され、クーリオとの共演も果たした[26]。 脚注
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