キッサコ
キッサコは、薬師寺寛邦(ヤクシジカンホウ)の僧侶ボーカル音楽プロジェクト。フォークソングをルーツとし、仏教的なメッセージをテーマに楽曲制作をしている。また、般若心経を音楽に乗せた仏教的なものもある。所属レコード会社はIROHA records。 グループ名は仏教用語の「喫茶去」(「お茶でものみながらごゆっくりと」の意味)に由来する。 概要薬師寺寛邦、麻生優作、元メンバーの田中まさやは京都・渡辺大之伸主催のヴォーカルスクール"Dee-cool"で出逢い、互いに影響を受けながら共に歌い始め、2003年に、「キッサコ」を結成。 同年、音楽プロデューサーに西慎嗣を迎え、インディーズレーベルjapanative recordsよりシングルの『ハイム~郷愁~』を発表。西日本キャンペーンを敢行、各地で大盛況を呼び、福岡のキャナルシティ博多ではおよそ300人の観衆の前でライブを行う。 2004年、京都という街の魅力に惹き付けられ、京都の美しい風景を描いた『花街』を発表。本願寺聞法会館にて隔月の主催コラボイベントを開催、生け花、書、紙芝居など、日本の伝統文化との様々なコラボレートライブを開催。11月28日には京都・永運院にてワンマンライブを行う。 2005年は関西全域でのショッピングセンター&路上ライブを展開、着実に力を蓄え、10月30日に京都・藤平陶芸所にてワンマンライブを開催する。この2年間で約300ステージを越える[1]。その後、メジャー・デビューを目指し上京、横浜に拠点を移す。 2006年4月23日、「河島英五 トリビュートライブ~月の花まつり~」出演、アナム&マキ、ハセガワミヤコと共演。7月インディーズミニアルバム『ラムネ』を発表、7月13日に逗子海岸にある夏季限定ライブハウス、「音霊-OTODAMA-」に出演。8月に北九州・四国キャンペーンを行い各地で盛況となる。桜木町・溝口にて路上ライブを敢行、この頃、手売りのみで累計セールスが1万枚を突破する。 2007年4月27日、恵比寿天窓switchにて都内初のワンマンライブを開催。11月ヤマハミュージックコミュニケーションズより『拝啓 君へ』で、メジャー・デビュー。「weeklyぴあ」CD満足度ランキングにて2位を獲得、FM横浜・FM石川・文化放送で推薦曲、ヘヴィー・ローテーションとなる。その後、全国にてキャンペーンを展開、12月4日には東京・duo_MUSIC_EXCHANGEにてワンマンライブを行う。 2008年6月より、人々が使わなくなったものの物々交換とキッサコのライブを組み合わせたリサイクルイベント、「キッサコのとっかえ市」を開催。7月、2ndシングル『こころひらり』をリリース、AIR PLAY CHARTにて4位、「weeklyぴあ」CD満足度ランキングにて7位を獲得。7月17日に京都・高台寺にてワンマンライブを行う。8月には結成6年の集大成ともいえる初のフルアルバム『喫茶去』をリリース。インストア・ラジオ公録など様々なキャンペーンを展開し、8月23日、広島の野外フェスSOUNDMARINA 2008にオープニングアクトとして出演。12月21日岡山にて、STOP!温暖化OKAYAMA2008『晴れたらいいね』に出演、「キッサコのとっかえ市」も行い、盛況を呼ぶ。 2009年に入り、田中が病気療養のため脱退。それを受け一時「キッサコ」としての活動を休止していたが、同年6月、新メンバーに山元サトシを迎え、新生「キッサコ」として活動再開する。10月、自身のレーベル"IROHA records"を立ち上げ、その第一弾シングルとして「おもひでめぐり」をリリース。11月は、スキージャンパー・山田大起のオフィシャルサポートソングである「明日分の勇気」をリリース。CDの売上の一部は、現在フリーで活動している山田の活動資金となっている。 薬師寺が2011年春より仏門の修行に入るため、2010年から活動休止。麻生、山元の2人はソロ活動をした。2010年9月11日、西本願寺の開催する安穏灯火リレーのテーマソング「道」をリリース。C/W「からたちの心」は仏教讃歌である。11月25日、活動休止前の新生キッサコアルバム「空-Qu-」をリリース。シングル曲は全てリアレンジ、リマスターを施した。12月22日、活動休止前ラストのワンマンライブ「キッサコラストコンサート」を京都コンサートホール小ホールで行い、450名を超える動員となった。2011年に入り活動を休止していたが、3月11日に起こった東日本大震災を受け「音楽に携わる者として曲を届けメッセージを発信することが使命」と感じ、5月28日シングル「願い」をリリース。CDの収益を義援金に充てる活動を行なっている。 2013年春、薬師寺が修行より戻り、同年7月12日の京都府民ホールアルティより3人体制での活動を再始動。 2015年の春に麻生の活動休止を受け、薬師寺・山元の2人体制となる。12月11日には4枚目のフルアルバム「縁」を全国リリース。12日には大阪市中央公会堂にてキッサコスペシャルアコースティックライブ2015「伝言」を開催。 2016年7月16日には、松山市民会館大ホールにて、キッサコワンマンライブ2016「結-yui-」を開催し約700名を動員。2017年1月8日には京都府立文化芸術会館にて、キッサコライブツアー2017「日日是好日」in kyotoを開催、活動を続けていた。2017年2月、山元が声帯炎を発症し、数週間ライブ出演を控えることになった。その際、声帯にポリープがあることも発覚し、同年12月3日の公演を最後に、キッサコは3ヶ月間の活動休止を余儀なくされる。山元は同月12日にポリープの手術を完了した。 2018年3月1日、回復した山元とともに活動を再開するが山元が7月28日の京都府民ホールアルティでのライブをもってキッサコから脱退することを発表。IROHA時代の薬師寺・山元の楽曲を集めた3枚組ベスト・アルバム「三世」をリリース後、二人体制キッサコとしてのラストツアー「出発点-スタートライン-」を全国の思い出深い場所で開催。ほぼ全公演が完売となり、7月28日のラストライブでは、初期メンバーである田中まさや、麻生もゲスト出演。メモリアルライブとなり、コーラスグループとして15年間続いたキッサコは、1つのゴールを迎えた。8月から、薬師寺は、15年間続けてきた「キッサコ」の名を引き継ぎ、新たに、“僧侶ボーカルプロジェクト”「薬師寺寛邦 キッサコ」として再始動。既に5月には僧侶として次世代に仏教をつないでいくため、音楽と仏教を掛け合わせ、般若心経に声を重ねアレンジしたアルバム「般若心経」をリリース。 オリジナルバージョンである「般若心経 cho ver.」は、YouTubeで170万回再生突破。台湾の東森新聞では160万回、中国のSNSでは驚異の1500万回再生を記録。フジテレビ「めざましテレビ」等、多くのメディアにて取り上げられた。中国での大反響を受け、9月には舟山市での音楽フェスに出演。12月、中国と台湾を巡るワンマンライブツアーの開催も予定されている。 メンバー
旧メンバー
サポートメンバー
メディア出演テレビ
ラジオ
イベント
タイアップ
ディスコグラフィーシングル初期インディーズ
メジャー
IROHAキッサコ
薬師寺寛邦 キッサコ
アルバム初期インディーズ
メジャー
IROHAキッサコ
薬師寺寛邦 キッサコ
参加作品サウンドトラック等を除く
脚注出典
外部リンク
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