「ガールズ・トーク 」("Girls Talk ")はエルヴィス・コステロ が作詞作曲したニュー・ウェイヴの曲 。録音は1978年のデイヴ・エドモンズ によるものが最初。
初期のバージョンをコステロからもらったエドモンズが手を加えて、自身のアルバム Repeat When Necessary に収録した。エドモンズのバージョンは全英シングル・チャート で最高4位、アイルランドで最高12位となった。コステロも後に自身によるバージョンをリリースした( "I Can't Stand Up for Falling Down " のB面に収録)。
背景
コステロの既発作品に多く見られるように、歌詞は "though you may not be an old-fashioned girl, you're still going to get dated" のようにダブルミーニングに満ちており、意味が捉えにくい[ 1] 。2002年にライノ から再発された Get Happy!! のライナーノーツで、コステロは、女性のゴシップを歌ったものだと述べている[ 2] 。
本曲の最も成功したカバーバージョンはデイヴ・エドモンズ によるもので、コステロは「酔った勢いで」この曲をエドモンズにあげてしまったという[ 2] [ 3] 。エドモンズは「ある日、エルヴィスがスタジオに来て、『この曲あげるよ』と言ってカセットをくれた。だがあまりよい出来ではなかった。というのも、ギター1本の、ものすごい速さの演奏だったので。最初は理解できなかった。しかし、自分で作った全く新しいアレンジと、全く新しい感じがとても気に入った。エルヴィスの気に入ったかどうかはわからない。彼は非常に感情的な人で、気に入らないものはすぐに指摘する」と述べている[ 4] 。
1979年6月にリリースされると、エドモンズのバージョンは全英シングル・チャート で4位となり[ 3] 、11週間チャート上に留まった。エドモンズのイギリスでの最後のトップ10ヒットとなり[ 5] 、アルバム Repeat When Necessary の一曲目を飾った。
コステロが録音したバージョンはシングル "I Can't Stand Up for Falling Down " のB面としてリリースされ[ 6] 、その後しばらくは彼のツアーでの演奏曲の定番となった[ 7] 。
ミュージック・ビデオ
本曲のミュージック・ビデオが存在する。エドモンズとロックパイル がマンハッタンのミッドタウンにあるワーナー・ブラザース・レコードの屋上で演奏する様子と、マンハッタンを歩くさまざまな人々が写されている[ 8] 。
評論家による評価
オールミュージック のスチュワート・メイソンは、コステロの「抑えた脅し」の口調を称賛し、「当時のコステロの歌詞の中でも、最も辛辣な部類のものが見られる」と本曲に肯定的な評価を与えている[ 7] 。また、ローリング・ストーン誌 のデブラ・レイ・コーエンは、エドモンズのバージョンは「横柄で乱暴」だが、「コステロは、神経質に震わせた声と、足音のように響くソフトなキーボードの音で、この曲の偏執狂的な土台を取り戻している」と語った[ 9] 。
その他のカバーバージョン
チャート履歴
週間チャート
年間チャート
チャート (1979年)
順位
オーストラリア [ 15]
59
脚注
^ Robert Palmer, Anthony DeCurtis, Blues & Chaos: The Music Writing of Robert Palmer . 2009. p.291. "'Alison' was a hit for Linda Ronstadt, and Dave Edmunds also scored a hit with a Costello song, 'Girls Talk' ('Though you may not be an old-fashioned girl, you're still going to get dated')."
^ a b Get Happy!! (Inset). Elvis Costello and the Attractions . US: Rhino Entertainment . 2003. R2 73908。
^ a b “Costello Reissues Explode With Bonus Tracks” . Billboard . (July 22, 2003). https://www.billboard.com/music/music-news/costello-reissues-explode-with-bonus-tracks-69873/ November 17, 2016 閲覧。
^ Carl Wiser. “Dave Edmunds ”. Song Facts . 2020年11月13日 閲覧。
^ “DAVE EDMUNDS | Official Charts Company ”. Officialcharts.com. 2015年4月15日 閲覧。
^ Franklin Bruno Elvis Costello's Armed Forces 2005 p.132 "This was another Stax cover, Sam and Dave's "I Can't Stand Up for Falling Down," backed with "Girls Talk," a song EC had given away to Dave Edmunds (whose version hit #2 earlier in the year)."
^ a b Song Review by Stewart Mason. “Girls Talk - Elvis Costello,Elvis Costello & the Attractions | Listen, Appearances, Song Review ”. AllMusic. 2015年4月15日 閲覧。
^ Tune In... To 1979 . 8 May 2015. Vintage TV 。
^ Rae, Debra (1980年12月11日). “Elvis Costello Taking Liberties Album Review ”. Rolling Stone . 2015年4月15日 閲覧。
^ Kent, David (1993). Australian Chart Book 1970-1992 . St Ives , N.S.W.: Australian Chart Book. ISBN 0-646-11917-6
^ “Item Display - RPM - Library and Archives Canada ”. Collectionscanada.gc.ca (1979年12月8日). 2019年2月13日 閲覧。
^ "The Irish Charts – Search Results – Girls Talk" . Irish Singles Chart . Retrieved February 7, 2019.
^ Joel Whitburn's Top Pop Singles 1955–1990 - ISBN 0-89820-089-X
^ Cash Box Top 100 Singles, September 29, 1979
^ top100singles.net