ガンユイ
ガンユイ (中:鳡鱼 、学名: Elopichthys bambusa) はコイ科に属する淡水魚の一種。和名はボウウオ[2][3][4]。本種の属するElopichthys 属は単型である。分子系統で近縁とされる[5]カワアカメ Squaliobarbus curriculus とともにクセノキプリス亜科に分類されている。 分布ロシア極東から中国・ベトナムの河川に分布する。ウズベキスタンに移入されている[1]。 形態最大で2 m・40 kgになる[6]。体は紡錘形で細長い。体色は銀白色で、全体に金色の光沢を持つ。特に頭部はその傾向が顕著で、英名の「Yellowcheek(黄色い頬)」はこの特徴に由来する。成魚の胸鰭、腹鰭、尻鰭はオレンジ色になる。 魚食性であるため、コイ科としては頭骨の構造がかなり特殊化している[7]。 生態肉食性。水中を高速で遊泳し、ハクレン、コクレン、カワヒラなど他の魚を追い回して捕食する[8]。 6歳、60 cmほどで性成熟する[1]。産卵は6-8月[1]、増水が引き金となって起こり、浮遊性卵を産む[9]。幼魚は下流域で育つ[1]。 人間との関係成長が速く美味であり、中国では重要な食用魚である。また、養殖池に混入すると中の魚を食い荒らしてしまうので、養殖業者からは大変恐れられている[10]。 保全状況分布域全体でのデータが得られないため、IUCNは情報不足としている。だが、一部の地域では乱獲・生息地破壊によって減少を続けていることが確認されている[1]。 脚注
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