カール・ベッカー (宗教学者)

カール・ベッカー(Carl B Becker、1951年4月27日[1] - )は米国宗教学者。専攻はターミナルケア医療倫理死生学宗教倫理京都大学学際融合教育研究推進センター 政策のための科学ユニット 教授。

来歴・人物

アメリカイリノイ州出身。1971年プリンシピア大学卒業。1973年ハワイ大学イースト・ウエスト・センター大学院哲学研究科修士課程を修了、1981年に同大学院哲学研究科博士課程を修了し、同時に博士号を取得。南イリノイ大学哲学科助教授等を経て、京都大学教養部助教授、京都大学総合人間学部助教授・教授、同大学院人間・環境学研究科教授を歴任。2017年より京都大学政策のための科学ユニット特任教授に就任。

学歴・職歴

(以上[2]

著作

単著

  • 『漢字早見帳』(開拓社)1980年
  • Japan, My Teacher, My Love(英宝社)1983年
  • Christianity: History and Thought(英宝社)1984年
  • 『日本のターミナル・ケア』永田勝太郎編(誠信書房)1985年
  • Communication: East and West(英宝社)1988年
  • 『死の体験』(法蔵館)1992年(韓国語、中国語、スペイン語に翻訳)
  • 『死ぬ瞬間のメッセージ』(読売)1992年
  • 『あなたが病に倒れたら』遠藤周作編 (PHP) 1993年
  • 『日本人の他界観』久野昭編(日文研)1994年
  • 『いのちと日本人』(白馬社)1995年
  • 『いさぎよく死ぬために』(春秋社)1996年
  • American Businessman(英宝社)1996年
  • 『比較文明学を学ぶ人のために』伊東編(世界思想社)1997年
  • After All: Issues of Life and Death(英宝社)1997年
  • 英訳Practical Ethics for Our Time, by Eiji Uehiro. Charles Tuttle 1998年
  • 『生きる倫理・生きる論理』竹安編(京都大学学術出版)1999年
  • Asian and Jungian Views of Ethics (Westport, CT: Greenwood Press) 1999年
  • 『死が教えてくれること』(角川)2000年
  • 『脳死と臓器移植』梅原編(朝日文庫)2000年
  • 『生と死のケアを考える』(法蔵館)2000年
  • 『生命と環境』津田編(京都大学学術出版)2000年
  • Danger in Daily Life [Environmental Ethics](英宝社)2001年
  • Time for Healing (St. Paul, MN: Paragon) 2002年
  • 『死を見つめ、今を大切に生きる』日野原編(春秋社)2002年
  • 『宗教と教育』(京都:相国寺)2003年
  • 『現代宗教〜死の現在』島薗編(東京堂出版)2004年
  • 『科学とスピリチュアリティの時代』湯浅泰雄編(BNP出版)2005年
  • 『次世代死生学論集』武川正吾編(東京大学人文社会系研究科)2006年
  • 『アジアのスピリチュアリティ』樫尾直樹編(勉誠出版)2006年
  • 『倫理的叡智を求めて』上廣哲治編(東洋館出版)2007年
  • 『サステイナブルな社会を目指して』木村武史編(春風社)2008年
  • 『いのち教育をひもとく~日本と世界』得丸定子編(現代図書)2008年
  • 『死生学とは何か』島薗進・竹内整一編(東京大学出版会) 2008年
  • 『ひびきあう生と死』日本ホスピス・在宅ケア研究会編(雲母書房)2008年
  • Never Die Alone, ed. Jonathan Watts and Yoshiharu Tomatsu. Tokyo: Jodo Shu Press, 2008年
  • 『美しい日本の医療~グローバルな視点からの再生』町淳二編(金原出版)2008年
  • 『愛する者の死とどう向き合うか:悲嘆の癒し』(晃洋書房)2008年
  • 『いのち・教育・スピリチュアリティ』(大正大学出版会)2009年
  • 『スピリチュアルペインに向き合う』窪寺俊之編(聖学院大学出版会)2011年
  • 『寄り添いの死生学』戸松義晴編(浄土宗出版)2011年
  • JAPAN'S WISDOM: How lt Can Save the Future(英宝社)2011年
  • American and English Ideals, Revised Ed.(英宝社)2012年
  • ‘Spirituality,’ in Encyclopedia of Global Bioethics.  Ten Have, Ed. Dordrecht, Netherlands: Springer. 2016.

共著

  • (野堀拓路)『「死ぬ瞬間」のメッセージ―ある少年の臨死体験―』(読売新聞社)1992年
  • 坂田昌彦)『「死」が教えてくれること』(角川書店、1999年)
  • アルフォンス・デーケン福間誠之柏木哲夫河野博臣)『潔く死ぬために―「臨死学」入門―』(春秋社)2005年
  • "Economy and Environment: How to Get What we Want" in Adaptation and Mitigation Strategies for Climate Change, Ed. Sumi, A. Heidelberg: Springer, 2010.
  • “Aging, Dying, and Bereavement in Contemporary Japan” Zivljenje, smrt in umiranje v medkulturni perspektivi. Ed. Maja Milcinski. Lubljana, Slovenia: Razprave Filozofska Faculteta, 2011.
  • "Challenges of Caring for the Aging and Dying" in Buddhist Care for the Dying and Bereaved. Jonathan Watts & Yoshiharu Tomatsu, Eds. Somerville, MA: Wisdom Press, 2012年
  • 『現代文明の危機と克服』木村武史編(日本地域社会研究所)2014年
  • 『スピリチュアルケア』鎌田東二編(ビイング・ネット・プレス)2014年
  • Taniyama, Y., Becker, C. Religious Care by Zen Buddhist Monks,” Journal of Religion & Spirituality in Social Work 33(1): 49-60, February, 2014.
  • Ando, M., Simon, G., Marquez-Wong, M., Becker, C. Bereavement life review improves spiritual well-being among American caregivers. Palliative and Supportive Care 13(2):1-7, March, 2014.
  • Tei, S., Becker, C. Kawada, R., Fujino, J., Jankowski, KF., Sugihara, G., Murai, T., Takahashi, H. "Can we predict burnout severity from empathy-related brain activity?" Nature: Translational Psychiatry, 1-7, April, 2014.
  • Hiyoshi-Taniguchi, K., Becker, C., Kinoshita, A. “Social Workers Can Use Sense of Coherence to Predict Burnout of End-of-Life Care-Givers.” British Journal of Social Work, 44(8): 2360-2374 December, 2014.

編著

  • 『生と死のケアを考える』(法蔵館)2000年
  • 『愛する者の死とどう向き合うか―悲嘆の癒し―』(晃洋書房)2009年

共編著

  • (弓山達也)『いのち・教育・スピチュアリティ』(大正大学出版会)2009年
  • 『愛する者は死なない~東洋の知恵に学ぶ癒し』(晃洋書房)2015年
  • 『愛する者をストレスから守る~瞑想の力』(晃洋書房)2015年

脚注

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.341
  2. ^ カール・ベッカー研究室

外部リンク