カンギュラプトル
カンギュラプトル(Changyuraptor)は白亜紀初期に生息していた小型肉食恐竜。 Changyuraptor yangi (カンギュラプトル・ヤンギ) 一種からなる。羽毛恐竜の一種である。属名の由来は中国語の「長羽」 (cháng yǔ)とラテン語の raptor「強奪者、略奪者」である。種小名はYang Yandong氏への献名である[1]。中国語では「楊氏長羽盜龍」である[2][3]。 特徴白亜紀初期にあたる1億2500万年前(アプチアン期[2])に生息していた[4]。 長さ132cm、成体の重さは約4kgと推定される[4]。四肢に翼がついており、これまで見つかった「四翼」を持つ恐竜で最大である[4]。尾羽の長さは約30cmで、翼を持つ小型恐竜では最長である[4]。発見したグループは、長い尾羽は飛行中に減速して着地するのに役立ったと考えており[5]、これは地上にいる餌を捕えるために重要だったとされている[4]。 化石の年代は始祖鳥より新しいが、遼寧省では始祖鳥より古い四翼恐竜の化石が見つかっており、四翼恐竜から鳥類が進化したという考えが有力である[4]。 発見2014年7月15日、中華人民共和国渤海大学の韓剛[2](Han Gang)やアメリカ合衆国ロサンゼルス郡立自然史博物館などのチームが中華人民共和国遼寧省建昌県の1億2500万年前の地層(熱河層群[5])から発見し、新属新種の恐竜としてイギリス科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表した[6]。全身の骨格がほぼ残っていた。 脚注
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