カリドン伯爵(カリドンはくしゃく、英: Earl of Caledon)は、アイルランド貴族の爵位。1800年に創設された。分家にチュニスのアレグザンダー伯爵家がある。
歴史
ロンドンデリー出身のジェイムズ・アレグザンダー(1730–1802)はインドで財を成したネイボッブ(インド成金)であり、アイルランド庶民院議員を務めたのち1790年6月6日にアイルランド貴族であるティロン県におけるカリドンのカリドン男爵に、1797年11月23日にティロン県におけるカリドンのカリドン子爵に叙され、さらに1800年合同法を支持した褒賞として1800年12月29日にアイルランド貴族であるティロン県におけるカリドン伯爵に叙された。2代伯爵デュ・プレ・アレグザンダー(1777–1839)はアイルランド庶民院議員、アイルランド貴族代表議員、ケープ植民地総督(英語版)、ティロン統監を歴任した政治家である。3代伯爵ジェイムズ・デュ・プレ・アレグザンダー(英語版)(1812–1855)と4代伯爵ジェイムズ・アレグザンダー(1846–1898)もアイルランド貴族代表議員を務めた政治家だった。
2023年時点の当主は4代伯爵の曽孫でアーマー統監を務める7代伯爵ニコラス・ジェイムズ・アレグザンダー(英語版)(1955–)である[4]。
現当主の保有爵位
現当主の第7代カリドン伯爵ニコラス・アレグザンダー(英語版)は、以下の爵位を有する。
- 第7代ティロン県におけるカリドン伯爵(7th Earl of Caledon, in the County of Tyrone)
(1800年12月29日の勅許状によるアイルランド貴族爵位)
- 第7代ティロン県カリドンのカリドン子爵(7th Viscount Caledon, of Caledon in the County of Tyrone)
(1797年11月23日の勅許状によるアイルランド貴族爵位)
- 第7代ティロン県カリドンのカリドン男爵(7th Baron Caledon, of Caledon in the County of Tyrone)
(1790年6月6日の勅許状によるアイルランド貴族爵位)
爵位名がすべて「カリドン」であるため、法定推定相続人は家名にちなむアレグザンダー子爵(Viscount Alexander)という儀礼称号を使用する。
カリドン伯爵(1800年)
爵位の法定推定相続人は現当主の息子アレグザンダー子爵フレデリック・ジェイムズ・アレグザンダー(1990年 – )である。その推定相続人は4代伯爵の三男の息子にあたる第2代チュニスのアレグザンダー伯爵シェーン・ウィリアム・デズモンド・アレグザンダー(英語版)(1935年 – )である。
出典
参考文献
- Cokayne, George Edward; Gibbs, Vicary, eds. (1912). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (Bass to Canning) (英語). Vol. 2 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press, Ltd. pp. 485–487.
- Cokayne, George Edward; Hammond, Peter W., eds. (1998). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Addenda & Corrigenda) (英語). Vol. 14 (2nd ed.). Stroud: Sutton Publishing. pp. 134–135. ISBN 978-0-7509-0154-3。
関連項目