カモハクチョウ
カモハクチョウ(鴨白鳥、Coscoroba coscoroba)は、カモ目カモ科カモハクチョウ属に分類される鳥種。本種のみでカモハクチョウ属を構成する[3]。 分布春季にアルゼンチンやチリで繁殖し、冬季になるとアルゼンチン北部・ウルグアイ・ブラジル南部・パラグアイなどへ北上し越冬する[3]。 形態翼長42.7 - 48センチメートル[3]。眼先の皮膚が裸出しない[3]。尾羽は短く丸みを帯びる[3]。全身の羽衣は白い[3]。翼は短く幅広い[3]。外側初列風切の先端は黒い[3]。 嘴は幅広く、色彩は赤い[3]。趾の間には水かきが発達する[3]。後肢はピンク色[3]。 雛の綿羽は白く、頭部や背・肩・翼などに灰黒色の斑紋が入る[3]。オスの成鳥は虹彩が赤や黄色で、幼鳥やメスの成鳥は虹彩が暗褐色[3]。 生態湖沼に生息する[3]。小規模な群れを形成して生活するが、越冬地では200 - 300羽に達する大規模な群れを形成することもある[3]。 主に水生植物や種子を食べるが、昆虫、甲殻類なども食べる[3]。水辺や浅瀬を徘徊し、採食を行うことが多い[3]。 繁殖様式は卵生。浅瀬にヨシなどを積み重ねた巣を作り、4 - 7個(平均6個)の卵を産む[3]。抱卵期間は約35日[3]。 人間との関係日本では1976年に京都市動物園が初めて飼育下繁殖(孵化・生育を含む)に成功した[4]。1980年現在恩賜上野動物園・野毛山動物園・広島市安佐動物公園などでも繁殖例がある[3]。 画像
参考文献
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