オーモンデー

オーモンデーは、長崎県福江島の西にある嵯峨島(旧:南松浦郡三井楽町、現: 五島市)に伝わる念仏踊りである。鉦(かね)たたきが唱える歌詞の中に「オーモンデー、オーモンデー」という節があることからこう呼ばれる。踊り手は五色の紙のカブトを被り、腰には蓑を付ける[1]。昼間に行なわれる。

1960年(昭和35年)3月22日に県の無形文化財に指定されるが、同指定を解除された1977年(昭和52年)1月11日に改めて県の無形民俗文化財に指定された[2]。1971年(昭和46年)11月11日には国の選択無形民俗文化財に選択された[3]

特徴

構成

  • 鉦たたき:4人(2人2組)
  • 踊り手:10~12人
円陣をつくり、犬皮の太鼓を体の前に抱き、たたきながら踊る

服装

  • 襦袢
  • 黄色の短い腰巻き、舞葺の葉で編んだ蓑を腰につける
  • 金銀の紙など、派手な装飾を施した兜をかぶる

演奏

  • ヨーデル調の歌唱と踊り手の掛け声、太鼓の音が和する

五島の念仏踊り

オーモンデー以外にも、五島には福江の「チャンココ」[注 1]玉之浦町の「カケ」、富江町の「オネオンデ」など、同系の念仏踊りが伝わっている。

脚注

注釈
  1. ^ 「チャンココ」も県指定の無形民俗文化財(指定日:昭和52年1月11日)[4]
出典
  1. ^ オーモンデー『郷土の伝統芸能』芳賀日出男、保育社, 1991
  2. ^ オーモンデー”. 長崎県の文化財. 長崎県. 2019年11月22日閲覧。
  3. ^ オーモンデー”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2019年11月22日閲覧。
  4. ^ オーモンデー”. 長崎県の文化財. 長崎県. 2019年11月22日閲覧。

参考文献

  • 福江市観光協会『五島 福江島 ガイドブック』

関連項目

外部リンク