オーバーウォッチ・リーグ

オーバーウォッチ・リーグ
Overwatch League
後継オーバーウォッチ チャンピオンズ・シリーズ
競技オーバーウォッチ
オーバーウォッチ2
創立2017年
オーナーブリザード・エンターテイメント
コミッショナーヨハンナ・ファリーズ
開始年2018年
参加チーム19
最終年2024年
最終優勝フロリダ・メイヘム
最多優勝サンフランシスコ・ショック(2)
関連大会オーバーウォッチ・コンテンダーズ
公式サイトoverwatchleague.com

オーバーウォッチ・リーグ: Overwatch League、OWL)は、かつてブリザード・エンターテイメントが運営していた『オーバーウォッチ』の国際的なプロeスポーツリーグである。

歴史

オーバーウォッチ・リーグは2016年に発表され、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの12チームからそれぞれ2000万ドルの参加費を出資し、2018年の開幕シーズンを迎えた[1]。2018年、オーバーウォッチ・リーグに8つの新しいチームが加入、各チームが3500万ドルから6000万ドルを投資した[2]

2020年、新型コロナウイルス感染症が流行したため、リーグは当初のホームスタンドモデルを中止し、オンラインフォーマットへ移行した[3]

2021年シーズン中、アクティビジョン・ブリザードのハラスメント問題による訴訟の影響で、リーグのほぼすべてのスポンサーが撤退した[4]

2022年11月、NetEaseブリザード・エンターテイメントの間でライセンス契約が終了したため、『オーバーウォッチ』を含むブリザードの一部タイトルが中国本土でサービスを停止した[5]

2023年、新フォーマットが発表され、東部地域でコンテンダーズチームがオープン予選を通して参戦可能になった[6]

2023年6月20日、成都ハンターズが解散。オーバーウォッチ・リーグで初めて解散したチームとなった[7]

2023年7月19日、アクティビジョン・ブリザードが2023年第2四半期決算報告を発表した[8]。報告書によると、シーズン終了後に更新された契約内容に基づいてリーグを継続するかオーナー投票を実施。継続に合意しなかった場合、契約解除料として600万ドルがチームに支払われる[9]

2024年1月23日、ブリザード・エンターテインメントがリーグの終了を正式に発表した。リーグの終了に伴い、コンテンダーズ、オープンディビジョンなどの下位リーグも廃止される。また、新たな競技シーンとしてオーバーウォッチ チャンピオンズ・シリーズ(OWCS)の開催を発表した[10][11][12]

チーム

  東部地域   西部地域
チーム名 拠点 加入年 オーナー[13] アカデミーチーム
東部地域
ダラス・フューエル アメリカ合衆国の旗 ダラス 2018 OpTic Gaming Team Envy
広州チャージ 中華人民共和国の旗 広州市 2019 Nenking Group Ultra Prime Academy
杭州スパーク 中華人民共和国の旗 杭州市 2019 Bilibili Bilibili Gaming
ソウル・ダイナスティ 大韓民国の旗 ソウル 2018 Gen.G Esports Gen.G Global Academy
ソウル・インファーナル 大韓民国の旗 ソウル 2018 Comcast Spectacor Fusion University、T1
上海ドラゴンズ 中華人民共和国の旗 上海市 2018 NetEase Team CC
西部地域
アトランタ・レイン アメリカ合衆国の旗 アトランタ 2019 Atlanta Esports Ventures ATL Academy
ボストン・アップライジング アメリカ合衆国の旗 ボストン 2018 Kraft Group Uprising Academy
フロリダ・メイヘム アメリカ合衆国の旗 マイアミオーランド 2018 Misfits Gaming Mayhem Academy
ヒューストン・アウトローズ アメリカ合衆国の旗 ヒューストン 2018 Beasley Media Group GG Esports Academy
ロンドン・スピットファイア イギリスの旗 ロンドン 2018 Cloud9 British Hurricane
ロサンゼルス・グラディエーターズ アメリカ合衆国の旗 ロサンゼルス 2018 Kroenke Sports & Entertainment Gladiators Legion
ロサンゼルス・ヴァリアント アメリカ合衆国の旗 ロサンゼルス 2018 Immortals Gaming Club なし
ニューヨーク・エクセルシオール アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク 2018 NYXL NYXL Academy
サンフランシスコ・ショック アメリカ合衆国の旗 サンフランシスコ 2018 NRG Esports O2 Blast
トロント・デフィエント カナダの旗 トロント 2019 OverActive Media Montreal Rebellion
バンクーバー・タイタンズ カナダの旗 バンクーバー 2019 Canucks Sports & Entertainment なし
ベガス・エターナル アメリカ合衆国の旗 ラスベガス 2019 DM-Esports Eternal Academy
ワシントン・ジャスティス アメリカ合衆国の旗 ワシントンD.C. 2019 Washington Esports Ventures なし
  • 2023年シーズン時点での参加チーム
  •   は非アクティブ

リーグチャンピオンシップ

優勝決定戦はBO7形式で行われる。

開催年 優勝 スコア 準優勝
2018年[注 1] ロンドン・スピットファイア 2–0 フィラデルフィア・フュージョン
2019年 サンフランシスコ・ショック 4–0 バンクーバー・タイタンズ
2020年 サンフランシスコ・ショック 4–2 ソウル・ダイナスティ
2021年 上海ドラゴンズ 4–0 アトランタ・レイン
2022年 ダラス・フューエル 4–3 サンフランシスコ・ショック
2023年 フロリダ・メイヘム 4–0 ヒューストン・アウトローズ

脚注

注釈

  1. ^ 2018年のグランドファイナルはBO3形式で行われ、第1戦は3-1、第2戦は3-0でスピットファイアが勝利した。

出典

  1. ^ Teams hesitant to buy into Overwatch League due to high cost, undesirable contract terms”. ESPN (2017年5月9日). 2023年7月29日閲覧。
  2. ^ Overwatch League expansion slots expected to be $30 million to $60 million”. ESPN (2018年5月10日). 2023年7月29日閲覧。
  3. ^ The entire Overwatch League regular season will be online-only”. Engadget (2020年3月31日). 2023年7月29日閲覧。
  4. ^ セクハラ・性差別訴訟で揺れるActivision Blizzard、子会社の社長が辞任&eスポーツリーグのスポンサーが撤退&株主から訴えられる”. Gigazine (2021年8月4日). 2023年7月29日閲覧。
  5. ^ Blizzard、中国にて「Overwatch」など一部タイトルのサービス停止を発表”. GAME Watch (2022年11月17日). 2023年7月29日閲覧。
  6. ^ オーバーウォッチリーグ東部地域オープン予選を発表”. Blizzard Entertainment (2023年2月23日). 2023年7月29日閲覧。
  7. ^ Chengdu Hunters officially leave Overwatch League”. DOT ESPORTS (2023年6月20日). 2023年7月29日閲覧。
  8. ^ "Activision Blizzard Announces Second Quarter 2023 Financial Results". Activision Blizzard (Press release). 19 July 2023. 2023年7月29日閲覧
  9. ^ 『オーバーウォッチ2』2023年第2四半期決算報告:リーグ存続を問う「オーナー投票」を実施”. EAA!! (2023年7月20日). 2023年7月29日閲覧。
  10. ^ Thank you, Overwatch League”. Overwatch League (2024年1月23日). 2024年1月29日閲覧。
  11. ^ 「オーバーウォッチ」Eスポーツの今後について”. Blizzard Entertainment (2024年1月23日). 2024年1月29日閲覧。
  12. ^ “オーバーウォッチ リーグ”の終了が正式発表、新たに「オーバーウォッチ チャンピオンズ・シリーズ」がスタート”. EAA!! (2024年1月24日). 2024年1月29日閲覧。
  13. ^ Who owns every Overwatch League franchise?”. Esports Insider (2023年5月2日). 2023年7月29日閲覧。

外部リンク