オーストラリアツカツクリ
オーストラリアツカツクリ(オーストラリア塚造、Megapodius reinwardt)は、キジ目ツカツクリ科に分類される小形のツカツクリ類である。暗色の家禽大の陸鳥であり、英名の Orange-footed Scrubfowl のとおり橙色のたくましい脚を持ち、また、後頭には先の尖った冠羽がある。 分布ニューギニア南部、ワラセアの多くの島嶼、オーストラリア北部に、6亜種が生息する。本種は森林一帯や低木地帯を利用し、その分布域における多くの島嶼で繁殖している。オーストラリアのダーウィン郊外の公園などに多く見られ、そこでは人びとから Bush Turkey と呼ばれている。 生態オーストラリアツカツクリは、種子や落ちた果実、陸生の無脊椎動物を採餌する。ほかのツカツクリ類と同様に、砂地、葉の腐葉土のほか崩壊堆積物など、卵を孵す役割を果たす、有機物質の腐敗により生み出される熱をもつ大きな塚に巣を作る。高さ3-5m、直径12mにも達する[2]塚の作成や補修は周年行なわれる。そこに年に1回、おおよそピンク白色で約90×52mmの卵[2]、5-12個を産む[3]。 形態全長約40cm[2] (40-60cm[4])。上面は暗褐色で、頸部および下面は濃青灰色。後頭に短くて先の尖った褐色の冠羽があり、くちばしは赤褐色[4]。太い脚および趾は橙色[3]。 亜種
いくつかの亜種は、例えばタニンバルツカツクリ (Megapodius tenimberensis) のように、単一の種として扱われることがあるとともに、ある亜種がほかの種の亜種と見なされることもある。例えば本種の亜種 M. r. buruensis は、ときに別種であるツカツクリ (Megapodius freycinet) の1亜種とされる[6]。 保全状況評価一般に、個体数は安定しているように見られ、種の保全状況は、軽度懸念 (Least Concern, LC) であると考えられる。 脚注
参考文献
外部リンク
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