オルタ・サン・ジューリオ
オルタ・サン・ジューリオ(イタリア語: Orta San Giulio)は、イタリア共和国ピエモンテ州ノヴァーラ県にある、人口約1,300人の基礎自治体(コムーネ)。 町はオルタ湖 (it:Lago d'Orta) の東岸から突き出した半島に位置しており、湖上にはサン・ジューリオ島 (it:Isola di San Giulio) が浮かぶ。町のそばにはサクロ・モンテがあるため、町と島は礼拝・巡礼の地として知られており、小規模ながら人気のある観光地である。オルタのサクロ・モンテ (it:Sacro Monte di Orta) は、2003年に登録された世界遺産「ピエモンテ州とロンバルディア州のサクリ・モンティ」の一部を構成する。 地理位置・広がりノヴァーラ県北部に位置するコムーネである。ヴェルバーニアから南西へ約18km、県都ノヴァーラから北北西へ約42km、ミラノから北西へ約70km、州都トリノから北東へ約99kmの距離にある[4]。
集落オルタ・サン・ジューリオの町は、オルタ湖に東岸から突き出た半島の先端に築かれている。半島の南部にある丘にサクロ・モンテが築かれており、半島の西にはサン・ジューリオ島がある。 分離集落レーグロ(Legro)は、半島の根元(東側)にあたる場所に位置しており、鉄道駅もここにある。コルオーニオ(Corconio)はオルタ・サン・ジューリオの町から2kmほど離れた湖岸にある。 歴史オルタは、ルー・アンドレアス・ザロメとフリードリヒ・ニーチェの挿話でも知られる。1882年5月、ルーは、ローマで「三角関係」の共同生活をしていた友人のパウル・レーとニーチェ、および彼女の母親とともにドイツへの帰途に就いたのだが、その途中数日間オルタに滞在した。ニーチェとルーは、サクロ・モンテを訪問し、数時間を二人きりで過ごした。ルーはここでニーチェにキスを与えたようである。ニーチェは恋に落ちたが、ルーはこのことを忘れ、またニーチェとの関係を発展させることもなかった。この出来事とその後の人間関係の変化は、ニーチェの苦悶させることとなった。 文化・観光「イタリアの最も美しい村」クラブの加盟コムーネである。 交通鉄道
道路オルタ湖東岸を走るSP229が、北のオメーニャと南のゴッツァーノを結んでいる。 脚注
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