オオツメクサ
オオツメクサ(学名: Spergula arvensis var. sativa、広義はSpergula arvensis)は、ヨーロッパ原産のナデシコ科オオツメクサ属の植物である。イギリスのモンゴメリーシャーの州花として知られる。カナダ西部では農業における雑草と見なされている。日本には、明治時代に渡来した[3]。畑地や荒れ地、河川敷、休耕田に生える[4]。 特徴一年草、または二年草(越年草)[4]。根際から分枝して株立ちになり[4]、草丈は15 - 50センチメートル (cm) で、全体にまばらな腺毛がある。果時にはつる状に伸張し、長さ60 cmにもなる[4]。葉や茎に生える腺毛は、上ほど多い[4]。葉は糸状(線形)で、やや多肉であり、幅1ミリメートル (mm) で長さ1.5 - 4センチメートル (cm) になり、基部に白色膜状でへりに細かい歯がある托葉を2個つける[4]。本来、葉は対生であるが、葉腋に短い無花枝を生じて節に次々と対生葉をつけ、各節に10 - 20個の葉が偽輪生する[4]。 花期は6 - 8月[5]。花序は茎の先端か枝の先端につき、まばらに小さな白い花をつける。花は、5枚の白色の花弁をもち、萼片とほぼ同じ長さ[4]。雄ずいは10個で、花柱は5個になる。5枚の鈍頭の長卵形で長さ3 - 4 mmになる萼片をもつ[5][4]。花柄は萼片とともに腺毛が多い[4]。 果実(蒴果)は楕円形で、萼よりやや長く、下向きで5裂する[4]。黒色の種子は直径1 - 1.3 mmの偏球形で、凸レンズ状にふくらんでおり、まわりにコルク質の狭いひれ(翼)が1周する[3][4]。染色体数は、2 n=18[4]。 分類種子の大きさや毛の有無で以下の変種に分ける場合もある。
脚注
参考文献
|