エーバーハルト1世(Eberhard I., 1445年12月11日 - 1496年2月25日)は、初代ヴュルテンベルク公(在位:1495年 - 1496年)。公爵に昇格するまではヴュルテンベルク=ウラッハ伯エーバーハルト5世(Graf Eberhard V. von Württemberg-Urach)であった。またエーバーハルト髭公(Eberhard im Bart)の異称でも呼ばれる。
エーバーハルト1世は同時代人達からも学識者として評判が高かったが、19・20世紀のドイツの愛国主義的な歴史著述家たちはエーバーハルト1世を好んで美化した。ヴァルハラ神殿には彼の胸像が置かれている。詩人ユスティヌス・ケルナーはシュヴァーベンへの頌歌「Preisend mit viel schönen Reden」において、「エーバーハルト髭公はヴュルテンベルク人に愛されし支配者であった」としている。ヴュルテンベルク人の愛郷歌となっているこの歌において、エーバーハルト1世は並みいるドイツ諸侯の中で最も富裕で、また命や財産を奪われることなど気にせずどの領民の膝の上にでも自分の頭を置いて休むことができた、としている。エーバーハルト1世はヴュルテンベルクの最も優れた統治者の一人だったと見なされている。