エリザベト・ウェスマエル
エリザベト・ウェスマエル(Elisabeth Wesmael、姓は Wesmaëlととも、1863年 - 1953年11月13日)は、ベルギーの版画家、イラストレーターである。主に風景を描いた版画を制作した。 略歴ベルギーのワロン地域のニミ(Nimy)で育った[1]。1883年からモンスの美術学校でオーギュスト・ダンス(Auguste Michel Danse: 1829-1929)に学び[1]、師の娘たちとも友達になった。 はじめ同時代の風景画家のヨーゼフ・コーゼマンスやフランツ・クルタン(Franz Courtens)の風景画を版画にした[1]。その後渓谷の風景や、町の風景を版画にした[2]。 ブリュッセルの版画家のグループ「L'Estampe」や、ベルギー版画家協会(la Société des aquafortistes belges)などの会員になり、1890年代から1900年代に何度か版画家協会の展覧会に出展した[1][3]。 1907年にシャルル・グーデ(Charles Gheude)が出版した『ベルギーの人気のシャンソン(La chanson populaire belge)』の挿絵をフェルナン・クノップフやジャン・デルヴィルといった画家とともに制作した。 第一次世界大戦の少し前の1914年にベルギー人ジャーナリスト、作家のモーリス・デ・オンビオ(Maurice des Ombiaux: 1868-1943)と知り合い、結婚した。ブリュッセルに住んだが、ベルギーがドイツの侵攻を受けると、夫妻はフランスに移り、オンビオはサン・タドレス(Sainte-Adresse)に移ったベルギー亡命政権のスタッフとして働いた[4]。1943年に夫がパリで亡くなるまでベルギー国外で活動し、その後ウェスマエルはベルギーに戻り、1953年に亡くなった。 作品
参考文献
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