エヌティーは、大阪府大阪市東住吉区に本社を置く、世界で初めてシャープナイフ(現在名、カッターナイフ)の開発・商品化に成功した日本の刃物会社であり、「NTカッター」の製造販売などを行っている企業。
概要
1948年8月に、井畑養三が、「井畑商店」を創業しオフセット印刷用転写紙の製造、販売を開始した。その後、「日本転写紙株式会社」を設立し、転写紙を主に製造・販売を手掛けていた[1]。
オルファの創業者の岡田良男が、1956年に刃を折る方式のナイフの考案事業化を試みるため、日本転写紙株式会社に協力を求めるとともに、自ら会社役員として在籍した。その後1959年に、考案した内容を「発明者を岡田良男、出願人を日本転写紙株式会社」として特許を出願・取得し日本転写紙株式会社から「シャープナイフ」を発売した。世界初のシャープナイフ(現在名、カッターナイフ)の商品化に成功する[2]。
1960年には、ブランドを「NTカッター」に決定。この際、現在代名詞になってる「カッター」の呼称を初めて使用した。「量産型A型」発売する。以降、カッターナイフの開発を進め会社名を「エヌティー株式会社」に変更し、当社の主力商品となった。
沿革
参照[3][4]
- 1948年(昭和23年)8月 - 創業者、井畑養三が「井畑商店」を創業、オフセット印刷用転写紙の製造、販売を開始。
- 1953年(昭和28年)4月 -「日本転写紙株式会社」設立。
- 1955年(昭和30年)- 東京都中央区に出張所を設立、さらに転写紙の販路拡大を進める。
- 1959年(昭和34年)- 特許NTカッターを開発し「シャープナイフ」発売。世界で初めてシャープナイフ(現在名、カッターナイフ)の商品化に成功。
- 1961年(昭和36年)- ブランドを「NTカッター」に決定(カッターの呼称を初めて使用)。同年、「量産型A型」を発売。西ドイツ、フランクフルトの見本市に出品、輸出開始。
- 1963年(昭和38年)- 東京都練馬区に東京支店を新設。デザインナイフ「D-300」(最初のペン型ナイフ)発売。
- 1964年(昭和39年)- 同年より毎年、全国主要都市各地で印刷展、発明展、見本市、包装展に出品。
- 1968年(昭和43年)- カッターで初めて、通商産業省グッドデザイン賞にエヌティーA型、S型選定。
- 1971年(昭和46年)- 片面完全フラット型カッター「F-650」発売。
- 1976年(昭和51年)- L型カッター「L-550」(愛称 赤ギザ)発売。
- 1977年(昭和52年)- 世界で初めてカートリッジカッターを開発し「A-900」発売。初の円切りカッター「C-2500」発売。
- 1982年(昭和57年)- 新研磨具特許NTドレッサーを開発、製造販売を開始。
- 1986年(昭和61年)- 写真製版の増加により転写紙の製造、販売を中止。
- 1987年(昭和62年)- 代表取締役社長に井畑和彦就任。
- 1988年(昭和63年)- 「エヌティー株式会社」に社名変更。
- 1989年(平成元年)- エヌティー貿易有限会社を設立。
- 2003年(平成15年)- 創立50周年を迎え、半世紀を越える。
- 2015年(平成27年)4月 - 代表取締役社長に井畑卓也就任。
- 2017年(平成29年) - グッドデザイン・ロングライフデザイン賞に「AD-2P」選定。
製品
- NTカッターの製造販売
- 産業用薄刃刃物の製造販売
- NTドレッサーの製造販売
- 産業用研磨具の製造販売
- 国内及び海外(約100数ヶ国)への販売活動
脚注
- ^ “エヌティー株式会社の歴史|カッターのマメ知識|NTカッター”. www.ntcutter.co.jp. 2024年6月8日閲覧。
- ^ happykreuz (2016年3月1日). “オルファとエヌティー、世界初はどっち?”. HAPPYKREUZ ハッピークロイツ. 2024年6月8日閲覧。
- ^ “エヌティー株式会社の歴史|カッターのマメ知識|NTカッター”. www.ntcutter.co.jp. 2024年6月8日閲覧。
- ^ “会社概要|NTカッター”. www.ntcutter.co.jp. 2024年6月8日閲覧。
関連項目
外部リンク
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出典:会員社一覧(2023年12月6日現在) |