エセル・リード(Ethel Reed、1874年3月13日 - 1912年)はアメリカ合衆国のイラストレータである[1]。アレス・ラッセル・グレニー(Alice Russell Glenny:1858–1924)と並んでアメリカ合衆国における女性イラストレータの草分けである。
略歴
マサチューセッツ州のニューベリーポートで生まれた。10代で父親を亡くし、母親のために早くから働かなければならなかった。1890年にボストンに移り、1893年にしばらく、ボストンの私立の美術学校カウルズ・アート・スクール(Cowles Art School)に入学し、翌年にはリードの作品は注目されるようになり、「ボストン・ヘラルド」「The Boston Illustrated」といったボストンの新聞に作品が掲載された[2]。ボストン、ニューヨークなどを基盤とする出版社、Lamson Wolffe and Co.に雇われ、出版物の宣伝ポスターや書籍の表紙、ビネット(書籍の飾り図案)をデザインした。また子供向けの絵入り雑誌の挿絵も製作した。この頃、アメリカにおける女性写真家のパイオニアであるフランシス・ベンジャミン・ジョンストンの撮影したリードの肖像写真が残された。