エウリキウス・コルドゥス (Euricius Cordus 、本名: Heinrich Ritze、1486年 - 1535年 12月24日 )はドイツの詩人 、医師 、植物学者 である。
略歴
ヘッセン州 のSimtshausenの農家の13人兄弟の末子に生まれた。ラテン名のCordusは遅く生まれたということから選ばれた。父親を子供時代に失った。フランケンベルク の学校で、後に有名な詩人となるHelius Eobanus Hessus(本名:Eoban Koch)と友人になった。1516年にエアフルト大学 で学位を得た後、ライプツィヒ に学び、古典学者のヨアヒム・カメラリウス(Joachim Camerarius)と知り合った。
Botanologicon
エアフルト に戻り、Hessusと神学校を開くが、1521年には閉鎖された。その後イタリアのフェラーラ大学 に医学を学ぶために移り医学の博士号を得た。数年間、医者として働いた後、1527年にプロテスタントの大学としてマールブルク大学 が設立されると医学の教授となった。2度ほど学長も務めるが、宗教上の紛争などで7年間で大学をやめた。
ギリシャやラテン語の詩の翻訳や警句家としても知られる。自然科学の分野では薬用植物を研究し、1534年にBotanologicon (『植物に関する対話』)という5人の人物の対話の形式をとった著作などを発表した。マールブルクで最初の研究用の薬草園を作った人物とされる。
息子のヴァレリウス・コルドゥス (Valerius Cordus)も薬学者で、ヨーロッパ最初の公定された薬局方 、『Dispensatorium薬法書』を編集した人物である。
参考文献
August Schulz: Euricius Cordus als botanischer Forscher und Lehrer (= Abhandlungen der Naturforschenden Gesellschaft zu Halle a. d. S. Neue Folge. Nr. 7). Halle an der Saale 1919
Hans Vogel: Euricius Cordus in seinen Epigrammen. Adler, Greifswald 1932
Helmut Dolezal: Cordus, Euricius. In: Neue Deutsche Biographie (NDB). Band 3, Duncker & Humblot, Berlin 1957, ISBN 3-428-00184-2 , S. 358 (電子テキスト版 ). Korrektur in NDB 15, XIV
Armgard Müller: Das Bucolicon des Euricius Cordus und die Tradition der Gattung. Wissenschaftlicher Verlag, Trier 1997, ISBN 3-88476-247-8 .
Bettina A. Bryan: Cordus, Euricius. In: Enzyklopädie Medizingeschichte. Walter de Gruyter, Berlin/New York 2004, S. 271-272, ISBN 3-11-015714-4 .
Friedrich Wilhelm Bautz: Euricius Cordus. In: Biographisch-Bibliographisches Kirchenlexikon (BBKL). Band 1, Bautz, Hamm 1975. 2., unveränderte Auflage Hamm 1990, ISBN 3-88309-013-1 , Sp. 1559–1560. (Artikel/Artikelanfang im Internet-Archive )
「ツヴィングリ、ルターの聖餐論争とマールブルク会談」ヴァルター・ケーラー(著)瀬原義生(訳)